内容説明
大蔵省・財政危機下の予算編成の中に〈政高官低〉のルーツと“裸の大蔵省”が見えてくる。郵政省・郵政省は“一流官庁”になれるか。ここに、時代と一官庁が交錯する一大叙事詩がある。警察庁・先端テクノロジーを駆使した強烈な階級組織は、内部の腐敗、新しい犯罪とどう闘うのか。外務省・政治家の頭越し外交に泣かされながらも“第3の開国”の舵取りをする外交官の実像は?
目次
大蔵省(大蔵神話と予算編成権;〈政高官低〉と財政破綻;金融自由化と外圧)
郵政省(肥大する郵便貯金;ニューメディア時代の盟主)
警察庁(日本警察の栄光と悲惨;外なる戦い、内なる戦い;警察力空間の構造)
外務省(「外交官」の虚像と実像;国際緊張と省際戦争のはざまで;国際化のなかの舵取り)