内容説明
「近代を乗り超えるものは近代の中にしかない。」CM、ファッション、不倫、目立ちたがり症候群…同時代のシャーマンたらんとする著者が、いわば「脱近代の波頭」をとらえて、差異化する商品の意味、アイデンティティの変質など、その底にある時代の変動を浮かびあがらせる。
目次
序 「近代」の野辺送り
1 ポストモダンの波頭
2 差別化の商品学(くらしのカタログ;商品―差別化の悪夢)
3 〈私〉探しゲーム(個性神話のパラドックス;インテリアの社会学;流行の運命;ハレ・ケ・スキ―ファッション考現学)
4 消費社会前史(戦後欲望外史―高度成長を支えた私民たち;女性誌ニュージャーナリズムの同世代史)
5 女たちの欲望(ロマンチックラブ・イデオロギーの解体;快楽という通貨)
6 百貨店―都市空間の記号学
7 大衆社会の変貌
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ERIN
5
気になったところのみ拾い読み。1980年台の消費社会、近代から脱近代へ。「時代に内属しながら、時代の水位からアタマ一つ抜け出した見通しのいい知性で、時代の野辺送りをやってやりたい」強烈な上野節あっぱれ、という感じがする。「見せる私」から「見られる私」へ、の中でインテリアで自分の暮らし方を自己表現している、本来限られた人にのみ見せるはずの暮らしについても観客を求めずにはいられない、他者の視線の内面化とは、今の時代はより暮らし方、生き方について顕著な気がするのだ。2025/05/17
ららら
2
当時から「変化の激しい時代」って言われてたんだ…。上野千鶴子さんならではの尖った言葉選びではあったが、70年代80年代の消費文化の様子を垣間見た。2021/09/16
ああああ
0
メチャメチャ時代性を感じる文体。上野先生の予言があっているかどうか。現在からは知ることができるので、そういう見方をするのも面白い。2020/12/11




