灰色の狼ムスタファ・ケマル―新生トルコの誕生 (改装版)

灰色の狼ムスタファ・ケマル―新生トルコの誕生 (改装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784480850843
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C1022

内容説明

オスマン帝国は、第一次大戦の際ドイツに荷担して敗れ、領土の大部分をイギリスに奪われた。中心部の小アジアも西部全域がギリシア軍に占領され、老帝国は死に瀕していた。このときムスタファ・ケマルは、ただ生きのびることだけを望む若いトルコ人民を糾合して、ギリシア軍とスルタンを追い払い、トルコ共和国を樹立した。そして、政教分離と改革を断行する一方、隣国とも大国とも不可侵協定を結び、彼の死後に起った第二次大戦にも参戦しなかった。

目次

序章 狼と豹
第1章 オスマン帝国の興亡
第2章 断末魔のオスマン帝国
第3章 オスマン帝国の終末
第4章 ケマルネイスラムを追放す
第5章 ケマルのトルコ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どぶねずみ

11
トルコ初代大統領、ムスタファ・ケマル・アタチュルクの伝記。解らない箇所を調べながら読み進めたで時間はかかったが、最後は感動して読み終える。貧弱な国と国民を巧みな言葉で強くし、生活の基盤や識字率の向上に努める。最期は激務による肝硬変で亡くなった。リーダーの品格を感じる。2016/05/15

可兒

2
トルコの一時代を追っているが、ほぼムスタファ・ケマルの伝記。フランス人特有の舌鋒の鋭さなのか単純に偏見が先行した記述なだけなのか、判別しにくい。勉強するなら他のケマルものを読む方が正確かも2016/06/30

アンゴ

0
ヴィシー政権外相であった著者が、戦後著したトルコ建国の父Mustafa Kemal Atatürkの伝記。 読み始めオスマン朝の部は、仏人らしい修辞的レトリックに読み難さを感じたが、他国人だからこそ描きうる容赦なく、精緻な視線で人物像を浮かび上がらせる。トルコ人では他国人に判るよう、こうは書けないだろう。アタチュルクは単に帝国主義国家に敢然と立ち向かって世界で初めて勝利したトルコの英雄というだけではなく、オスマンに生まれながらイスラムの政教分離をなしえた近代史における奇跡の人であり、孤独な人だった様だ。2014/02/02

ゆまち

0
無理に独裁者テンプレに嵌められてしまった感あり。著者がフランス人だけあって、人種的偏見から完全には逃れ切っていないような気がします。単にケマル・アタテュルクについての史的事実を知りたいだけなら、トルコ人の作家か研究者による極力新しい資料を探した方がいいと思います。2010/09/13

ての字

0
ほかのスタファ・ケマル伝と比較すると視点はともかく文章が格段に練れていて読みやすい。日本の読者に向けた前書きの文章は特に。2009/10/08

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