日本精神史―自然宗教の逆襲

個数:

日本精神史―自然宗教の逆襲

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月20日 07時12分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480847461
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

権力や多数者に分別なくつき従うという国民的心性の根底には何があるか。日本人の原初的な神観念にまで立ち返り、歴史的由来を探る。

阿満 利麿[アマ トシマロ]

内容説明

1945年の敗戦後、主体性をもたず権力や多数者にいとも簡単につき従う日本人の傾向をどう克服するか、が大きな課題として論じられた。だが、今もこの問題はなんら解決されていない。これほど根深く、空気のようにわれわれの精神を規定しているものは何なのか―それこそが、日本の「自然宗教」である。われわれの心性の背景をなす「自然宗教」とは、どのように生まれ、いかなる特徴をもつものか?なにゆえそれは、この国に「普遍的思想」が根づくことを阻害するのか?民俗学、歴史学、宗教史、思想史など幅広い知見を渉猟してその淵源を探り、克服へのかすかな道筋を問う。渾身の書き下ろし。

目次

第1章 無常観とニヒリズム―日本人の歴史意識
第2章 人間宣言―日本人と天皇
第3章 自然宗教―日本人の精神の基層になにがあるのか
第4章 「自然宗教」のはたらき―仏教と日本人
第5章 普遍宗教の誕生―平等な救済原理
第6章 普遍性の喪失―自然宗教の逆襲
第7章 普遍性の再生―日本人は変われるのか

著者等紹介

阿満利麿[アマトシマロ]
1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクターをへて、明治学院大学国際学部教授。現在、明治学院大学名誉教授。専門は日本精神史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

禿童子

14
自然宗教と創唱宗教という区別は、現世利益を特徴とする日本に特徴的な宗教と、「凡夫」としての普遍的な人間性に焦点をあてる宗教に言い換えられる。著者にとっては日本で生まれた創唱宗教は、法然が唱えた「専修念仏」の教義になる。日本では仏教伝来から絶えず創唱宗教が自然宗教に包囲され飲み込まれていく淘汰圧が働き、そのために法然が創始した浄土宗、親鸞の浄土真宗も祖師の没後数世代で「教団化」して堕落・形骸化した。明治以降の国家神道による天皇崇拝も自然宗教の現れ。現代日本人の「無宗教」の根底に何があるのかよく理解できた。2017/05/25

紫草

6
「本書のテーマは、柳田國男の言葉でいえば、日本人はどうすれば『事大主義』から解放されるのか、ということであり、福沢諭吉の言葉でいえば、日本人はどうすれば『自主独立』の人格を得ることができるのか、である。」この本を読んで、日本人に足りないものは何なのか、何故そうなのか、ということを考えました。自分の欠点ならいくらでもあげられるんだけど、「日本人はここが足りない」とか言われると何か抵抗があって「何で!日本いい国だよ。」って言いたくなっちゃう。でも、確かにそうなんだなあ。何度も読んでよく考えたい本でした。2017/05/23

Masatoshi Oyu

5
日本人が近代民主主義を真にわがものとするためには、神道(を含む自然宗教的感覚)を捨て去らなくてはならない。それが本書を読んだ感想の第一である。 なぜそう言えるか。神道は協同体のための宗教であり、個人に焦点を当てないからである。そこからは平等も個人の尊厳も導かれない。つまり日本の思想ないし価値観は近代民主主義の思想的、価値的前提を欠いている。2019/05/30

Ayano

2
難しかったけど、宗教と生活を知るための初学としてはわかりやすかった。タイトル通り日本に関して書かれている。大きく分けて自然宗教と創唱宗教、そこから神道、浄土宗、親鸞や法然へと話が進んでいく。 天皇制の在り方についての記述は主観も多い?と思ったけれど、予備知識がなくても(ないからこそかも…)読み進めやすい本だった。2019/06/02

kitakama633

2
変わらない問題意識 p. 265 何よりも問題は、明治政府が新たな政体を発足させるに際して、天皇を頂点とする、のちに「国家神道」と呼ばれるようになる政治宗教を創出して、その後の日本人の精神を支配した歴史にある。 そこでは、いわゆる「創唱宗教」のすべてが「国家神道」によって抑圧され、自由な考究や信仰が妨げられてきた。その状況は、「国家神道」が解体されたからといってなくなったわけではない。 天皇制が存続しているということがとりもなおさず、「国家神道」を生み出した精神的土壌が健在だという証拠に他ならない。2018/10/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11507885
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。