神なき宗教―「自由」と「平等」をいかに守るか

個数:

神なき宗教―「自由」と「平等」をいかに守るか

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月29日 02時01分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480847256
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C0014

出版社内容情報

信仰者と無神論者の間に、ひとつの正義を見いだすことは可能なのか? この難題を前にして、法に正解はあるのか? 20世紀最大の法哲学者による渾身の遺作。

内容説明

宗教上の理由で兵役を拒否する人と、自らの信念に基づいて徴兵に応じない人に、裁判官は同等の判決を下すことができるだろうか?信仰者の兵役が免除されて、無神論者にはそれが許されないとするならば、法の下の「平等」は、いかに守られるのか?宗教という難題を前にして、法に正解はあるのか?法哲学の巨人が、対立の根底に横たわる問いに挑む。

目次

第1章 宗教的無神論?(宗教とは何か?形而上学の中核;宗教的科学と宗教的価値;神秘と理解可能性;非人格的な神々―ティリッヒ、スピノザ、汎神論)
第2章 宇宙(物理学と崇高なもの;美はいかにして研究を指導できるか?;しかしそれはいかなる種類の美なのか?;対称性?;宇宙はたまたまこうなっているだけなのか?;不可避性と宇宙;不可避性の美)
第3章 宗教的自由(憲法の挑戦;宗教的自由は神だけにかかわるのか?;コントロールできない自由?;自由内部の衝突;本当に宗教的自由への権利はあるのか?;新しい宗教戦争)
第4章 死と不死性

著者等紹介

ドゥオーキン,ロナルド[ドゥオーキン,ロナルド] [Dworkin,Ronald]
1931‐2013年。法哲学者。ハーヴァード大学・オックスフォード大学卒業後、ハーヴァード大学ロースクールを修了。名判事ラーニド・ハンドのもとで調査官として働き、次いでニューヨークの法律事務所で弁護士として活躍した後、1962年にイェール大学ロースクール教授に就任。1969年にはH.L.A.ハートの後任としてオックスフォード大学法理学教授になり、のちにニューヨーク大学法学部教授となる。20世紀法哲学の世界でもっとも大きな影響力をもっただけでなく、アメリカのリベラル派を代表する知識人であった

森村進[モリムラススム]
1955年、東京生まれ。1978年、東京大学法学部卒業。現在、一橋大学大学院法学研究科教授。法学博士。専攻は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

5
「「宗教」は解釈的概念だ…その厳密な意味について意見が一致していない」「もし神が存在するならば、おそらく神は人びとを天国か地獄に送ることができるだろう。しかし神は自分の意志で道徳的問題への正しい解答を作り出したり、元来栄光が備わっていなかった宇宙を栄光で満たしたりすることはできない。神の存在あるいは性質は、何らかの独立した別の背景的価値判断を有効にするような事実として、そのような価値を擁護するためにもちだすことはできない。つまりそれは小前提としてしかもちだせないのだ」2024/01/15

ぽてと

3
専門も本のジャンルも違うが、途中まではカール・シュミットの『陸と海と』に感じが似ている気がする。博学な学者が専門を超えて壮大なことを語りだそうとするとやはり詩的な分かりにくい文体になるのだろうか。宗教を有神論と無神論に分けるのはいいのだが、無神論の区分が広すぎる気がする。さらに、訳者も指摘しているが、二章までの議論とそれ以降の内容をうまく接続できていない。2016/06/23

フクロウ

2
ヒュームの原則(「である」=事実から「べし」=価値は絶対に導けない)を前提にすると、有神論の宗教における神の存在や神による世界創造は「である」についての記述であり、そこから「べし」は出てこない。従って、有神論の宗教による「べし」の「べし」の部分は、「である」を共有しない無神論者にも共有可能である。その「べし」とは「正しい生き方というものが客観的に独立して存在する」「誰もが自分の環境の中で可能な限りよく生きるよう努めるべき不可譲の倫理的義務を負っている」(34頁)である。 2022/08/15

すずき

1
正直なところ解説がなければ何を言っているのかほとんどわからなかった。分析哲学の議論スタイルにはかなり慣れている方なのだが、どうやらドゥオーキンのこの本は(他の本も?)それとはだいぶ異なるスタイルで書かれていて、論証らしいものをこの文章に見出すことは私には難しかった。ドゥオーキンに興味がある人以外にはこの本をそこまで勧めないと思う。とりあえず、彼の理解するところの有神宗教とも唯物論的な自然主義とも区別された、客観的な価値の実在を信じる体系がもっともらしいということが言いたいらしい(?)。2021/01/30

inu

1
森村進の解説がありがたい。宇宙の章はよくわからなかった。『ハリネズミの正義』も早く翻訳してくれい。2020/08/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8292848
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。