出版社内容情報
世界中で読まれ、感動を呼び起こしてきた名作には、いくつかのナゾがあった…。物語を追いながら、そのナゾを解き明かし、生と死と愛を深く見つめ直した初の書。
【目次】
内容説明
「真の愛」も、いつかは終わる…。世界中で読まれ、感動を呼び起こしてきた大ロングセラー。この名作にひそむナゾを解き、生きること、愛すること、死ぬことを深く見つめなおす。NHK「100分de名著」、『100万回生きたねこ』講師が贈る、いまだかつてない解読本!
目次
第1章 とらねこは輪廻する猫である。
第2章 とらねこは生きているのが嫌いだった。
第3章 とらねこは人間関係がウザかった。
第4章 とらねこは自分自身の主になった。
第5章 とらねこは最強の、最も純粋な生存欲を覚えた。
第6章 とらねこは悲嘆のすえにすべての苦から解放された。
さらに詳しく知りたい人のために
著者等紹介
宮崎哲弥[ミヤザキテツヤ]
1962年、福岡県久留米市生まれ。慶應義塾大学文学部社会学科卒業。テレビ、ラジオ、書籍、雑誌などで政治哲学、仏教思想、生命倫理、SF批評、サブカルチャー分析を主軸とした評論活動を展開。2020年、第51回星雲賞(ノンフィクション部門)を受賞。中央大学非常勤講師、京都産業大学客員教授を経て、現在、相愛大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
122
ごめんなさい。申し訳ないが『100万回生きたねこ』のナゾなんか解かないでよ!ってのが正直な気持ち。「何でもかんでも解きゃあいいってもんじゃないですから~」私の心の声が届きますように。2026/03/16
ふみあき
57
わが家の書棚にもあるロングセラー絵本、佐野洋子『100万回生きたねこ』。仏教に造詣の深い宮崎哲弥は、この絵本は巷間言われるようなロマンティック・ラヴ称揚の書ではなく、自己愛が他者愛に発展したときに訪れる懊悩を描いた物語だとする(ブッダは「愛する人と出会ってはならない」と言った)。「絆」という現今では肯定的な意味を持つ語は、そもそも禽獣を繋ぎとめる綱のことだった。ちなみに本文中の難しそうな漢語に、例えば「無為な(=何もしない)」みたいに、いちいち括弧して意味を付してあるが、なぜか「捨象」はスルーされている。2026/02/15
タピオカ
24
この本のこと、私はまさに仏教だなと思っていました。何度生き直しても、苦しみからは逃れられない。救われるということは、もうこの世で生きることのなくなることというのが、私の知っている仏教(親鸞聖人)の教え。でも宮崎さんは、作者の佐野さんが仏教徒ではなかったということから、仏教とは関係ないと説明してあった。何の本でも、読み手なりの解釈をすればいいんだと思いますけど、いろんな解釈があると知るのもまた面白いなとは思いました。「100万回生きたねこ」何度読んでも深いです。2026/05/18
takakomama
6
ベストセラー「100万回生きたねこ」を読み解きます。飼い主はかわいがってくれましたが、とらねこは自由ではありません。とらねこは、いつも不機嫌です。この物語は絶望の書? いろいろな解釈があり、正解は無いのでしょう。これまでの100万回もの不機嫌な生があったからこそ、野良猫になって真実の愛を経験した、最後の生が光り輝いていると思います。 2026/03/26
2138
2
「100分de名著」2026年3月1週目の掘り下げた内容。 基本的には放送の内容と同じだが、それを宗教観から説明したもの、既存の出版物での言及や評論に触れて解説している。2026/04/20
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