出版社内容情報
道徳と経済の両立を説き、経営の教科書として、生き方指南書として、時代を超え読み継がれる国民的ベストセラー。その現代語全訳に詳細な解説と注を付した決定版
生き方の芯となる
時代を超えて読み継がれる最強の古典、現代語完全訳――
充実の解説と注でより深く学べる!
国を富ませ、人々を幸福にすることを信念として、日本の実業界の育成につとめた渋沢栄一。その思想の完成形ともいうべき『論語と算盤』は、先の見えない時代を生きる私たちに何を語りかけるか――。生き生きとして読みやすい現代語完全訳に、本書の背景をなす時代状況や中国古典についての詳細な解説と注を付した決定版。答えなき時代に立ち返るべき「原点」!
……実業とは、多くの人に、モノが行きわたるようにするなりわいなのだ。これが完全でないと国の富は形にならない。国の富をなす根源は何かといえば、社会の基本的な道徳を基盤とし、正しい方法で手に入れた富なのだ。そうでなければ、その富は完全に永続することができない。ここにおいて『論語』とソロバンというかけ離れたものを、一致させることが今日の急務だと自分は考えているのである。
(「第一章 処世と信条」より)
内容説明
国を富ませ、人々を幸福にすることを信念として、日本の実業界の育成につとめた渋沢栄一。その思想の完成形ともいうべき『論語と算盤』は、先の見えない時代を生きる私たちに何を語りかけるか―。生き生きとして読みやすい現代語完全訳に、本書の背景をなす時代状況や中国古典についての詳細な解説と注を付した決定版!
目次
第1章 処世と信条
第2章 立志と学問
第3章 常識と習慣
第4章 仁義と富貴
第5章 理想と迷信
第6章 人格と修養
第7章 算盤と権利
第8章 実業と士道
第9章 教育と情誼
第10章 成敗と運命
著者等紹介
渋沢栄一[シブサワエイイチ]
1840(天保11)~1931(昭和6)年。実業家。子爵。号は青淵。武蔵国榛沢郡血洗島(埼玉県深谷市)出身。尊王攘夷運動に参加。1869(明治2)年新政府に登用され、金融・財政制度の制定・改正に尽力。のち実業界に転じ、第一国立銀行、東京瓦斯、抄紙会社、日本鉄道、帝国ホテルなど、約480社もの企業の創立・発展に貢献。また経済団体を組織し、商業学校を創設するなど実業界の社会的向上につとめ、社会・教育・慈善事業にも力を尽くした
守屋淳[モリヤアツシ]
1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。中国古典の研究者として多くの著作を発表するとともに、渋谷栄一や明治の実業家にかんする著作・翻訳を数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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