出版社内容情報
最近注目されはじめたギフテッド。高知能で恵まれた人と見られがちな彼らが、幼少期から大人になるまで抱えている生きづらさの悩みとは何か?
内容説明
ギフテッドを知っていますか?あなたを悩ませてきた原因がこの本でわかるかもしれません。フランスの世界的権威がギフテッドの人生を明らかにする。
目次
第1章 ギフテッドとはどういう意味?
第2章 なぜギフテッドの大人に関心を抱くことが重要か?
第3章 子どもから大人へ…自己構築の難しさ
第4章 大人になってギフテッドであることに気づく
第5章 個性は思いがけない多様な面をもつ
第6章 ギフテッドの大人であることの難しさ
第7章 女性の側
第8章 カップル…似た者同士が一緒になる?
第9章 そしてうまくいっている人たちは?
第10章 うまくいくにはどうしたらいいのだろう?
第11章 すべてがうまくいかないとき
結論に代えて
著者等紹介
シオー=ファクシャン,ジャンヌ[シオー=ファクシャン,ジャンヌ] [Siaud‐Facchin,Jeanne]
1957年生まれ。臨床心理学者でセラピスト。パリとマルセイユの公共病院の元専門医。ギフテッドの専門家で、このテーマでは世界的な参考書となっている『ギフテッドの子ども』の著者として知られている。また、フランスで最初の学習障害を診断し治療にあたるセンター「コギトZ」を創設。現在マルセイユ、パリ、アヴィニヨンにある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
TATA
33
感覚が鋭すぎて知能が高いことが科学的に示されてもそれで生きやすくなるわけではない。知能と感情のアンバランスゆえに孤独を感じやすくなる傾向にあるということ。2023/08/05
よっち
30
最近注目されはじめたギフテッド。高知能で恵まれた人と見られがちな彼らが、幼少期から大人になるまで抱えている生きづらさの悩みとは何か?それを理解するための一冊。もしずば抜けて高い知能が、感覚を過剰に鋭くするとしたら?そしてそれがまた精神を不安定にし、ときに苦しませるとしたら?そんな不安を抱えたまま自己構築することの難しさを明らかにしてゆく内容で、年齢不相応なものを持ちながらどう枠組みに向き合うのかという様々なケースが語られていますが、ギフテッドの側からすると周囲の環境次第なこところもあるので難しいですね…。2023/06/24
原玉幸子
24
持て囃される天賦の才ではなく、社会性でネガティブに見られがちな悩み多き大人の「ギフテッド」を励ます、指南書っぽい本でした。際立った鋭敏な感覚の持ち主は共感覚者が多いとの報告は興味深かったのですが、誤字や、主語述語が繋がらないと思える文章や、つらつら書きの退屈な構成も数章あり、又「ギフテッドは病気ではない」と言いつつ「患者」や「治療」と表現するちぐはぐさがあって、余りいい本とは言えない印象です。思うに、HSPもサイコパスもサヴァン症候群もギフテッドも、其々多様な個性の一つの気がします。(●◎2023年・秋)2023/08/05
zoe
21
子供の頃からの感覚や話題や進み方などが合わず、その理由が自身に明確でない。とある議論の結論が出ているのに、周囲はあーだこーだと、続けていたり、不正に気付かずにいたりする。そんな中、自分は次の次を考えていたり、前の議題を深く考え込んでいたりして、発言が的外れだったりしてしまう。そうした事が積み重なる事で、問題が自分にあると思い、外れていく。ウマが合う他人はギフテッドだったりする。子供時代は、女子の方が周囲を受容し易い。自身をよく知る事で、自分という資源を有効に利用できるようになる。2023/12/01
Francis
13
再読。ギフテッドとは高い知能を持っており、一件羨ましい存在なのだが、同時に精神的に高い感受性を有するため、普通の人であればそれほど気にしない事が気になってしまったり、トラウマになったりするなど、むしろ気の毒な面も多い人たちなのだ。日本でギフテッド教育を謳い文句にしたNPO法人が失敗を認めたのも、こういうギフテッドの特性を完全に理解してなかったからだろう。2024/12/07




