このゲームにはゴールがない―ひとの心の哲学

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このゲームにはゴールがない―ひとの心の哲学

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480843272
  • NDC分類 115.8
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ウィトゲンシュタインとスタンリー・カヴェル。ふたりの哲学者の議論を手掛かりに、人間の心というものに迫る。勇気に満ちた、古田哲学のあらたな一歩。

内容説明

ウィトゲンシュタインとスタンリー・カヴェル。ふたりの哲学者の議論を手掛かりに、ひとの心というものに迫る。懐疑論の悲劇を乗り越え、人間と関わりつづける勇気をくれる、古田哲学のあらたな一歩。

目次

第1章 他者の心についての懐疑論(「秘密の部屋」としての心;外界についての懐疑論 ほか)
第2章 懐疑論の急所(懐疑論の不明瞭さ、異常さ、不真面目さ;規準 ほか)
第3章 懐疑論が示すもの(懐疑論の真実、あるいはその教訓;生活形式への「ただ乗り」としての懐疑論 ほか)
第4章 心の住処(演技の習得;子どもが言語ゲームを始めるとき ほか)

著者等紹介

古田徹也[フルタテツヤ]
1979年、熊本県生まれ。2011年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。新潟大学人文社会・教育科学系准教授、専修大学文学部准教授を経て、2019年より東京大学大学院人文社会系研究科准教授。「言語」「心」「行為」の各概念を手掛かりに、主に現代の哲学・倫理学を研究する。著書に『いつもの言葉を哲学する』(朝日新書)、『言葉の魂の哲学』(講談社選書メチエ、第四一回サントリー学芸賞(思想・歴史部門))、『それは私がしたことなのか』(新曜社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

15
他人の心がしばしば分からないことは日常的なことである。しかし私たちはそこで他人との繋がりに寄る辺なさを覚え、懐疑論へと取り込まれてしまう。懐疑論は確実さを求めるが、突き詰めれば、他人の心が私の心になるという無理を求めている。ウィトゲンシュタインによれば、予見不可能であることは心的なものの本質に属しているのであり、私たちはそれを生きなければならない。このことは自由意志の話に通じるところがあるように思う。例えば私は、あなたが強制ではなく自発的にふるまう限りであなたを責任のあるひとりの人として認識するのである。2023/03/19

つーちゃん

13
なんだか小ジャレた内省的な小説かと思って手に取ったら、笑っちゃうくらい難しい哲学書でした(笑)これは、現代アメリカを代表する哲学者カヴェルと、彼が影響を受けたとされるウィトゲンシュタインの議論を取り上げ、「懐疑論」を通して人の心の本質を探究する本。わたしたちが他人の心を読めないのは、退屈に耐えられない人間にとって好都合なんだね。他人の痛みも喜びも悲しみも、もっと些細な感情も、理解したり勘違いしたりする。透明性と不透明性が揺らぎ続けるのが「我々のゲーム」だから、色んなところで人間ドラマが生まれるのだ。2023/03/02

タイコウチ

7
スタンリー・カヴェル(名前すら知らなかった)による「懐疑論」の検討を経て、ウィトゲンシュタインの懐疑論批判を丁寧に読み解き、「言語ゲーム」についての深い理解に至る(完全に理解できたわけではないが)。ここでの懐疑論は主に「他者に心はあるか」という問題をめぐるものだが、著者はそこから日常生活のコミュニケーション論、人間にとって他者とのコミュニケーションとは何かという問題に論を展開する。重要なのは子どもがどうやって言語を習得して言語ゲームに参加するようになるかという考察。哲学用語を極力排した語り口がありがたい。2022/11/30

Asakura Arata

5
お客さんが何を考え感じているか考える事を職業としているので、共感できるところは多かった。素直に出していない、ふりをしていると言う事は、30年以上この業界にいるので、直観的にわかってしまう事が多い。そうせざるを得ないお客さんの事情があってのことなので、騙されたふりをしていると、結果的に治療が進む事がある。2023/11/04

袖崎いたる

4
娘が嘘をついたことで疎遠と寂しさを感じた体験より出発し、他者の心について掘っていく。言語ゲームを手掛かりに見出すのは他者の心への懐疑論が透明性と不透明性との両極端にばかり陣営を張っているのは、人間の通常を疎外してはいないか、という懐疑であった。そしてウィトゲンシュタインがそうしたように、そうした懐疑論の懐疑(への懐疑も含め)のなかで半透明な他者の心を取りあげる。それも、本書で著者の原体験ともいえる娘に対する親心への、一種の希望という形で。このゲームにはゴールがない、がゆえに、ゲームは現に斯く続いている。2024/06/07

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