内容説明
『不思議の国のアリス』と共に、非日常の世界へ入っていくと―。伸縮自在な身体や視点の移動から、柔軟心を大切にして生きる、新しい創造の世界が見えてくる。『モモも禅を語る』に続く第2弾。
目次
第1章 不思議―ウサギ穴を抜けて非日常世界へ
第2章 無我―アリスが青虫を怒らせた理由
第3章 主人公―アリスの「アイデンティティ」
第4章 修行―伸縮自在の身体をめざして
第5章 柔軟心―「視点」を移動すること
第6章 衆生―コーカス競走と「ゼン・エコロジー」
第7章 同行―涙の池で知った「共生」の意味
第8章 無・空・夢―『鏡の国のアリス』と禅問答
第9章 公案―ノンセンス文学の「超常識」
第10章 安心―旅は「自分の位置」を自覚する訓練
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
4
アリスをだしに禅を語る本。禅ってのは縄抜けに近いのかもなぁとイメージさせてもらった。たとえば公案なんかは日常的な思考じゃあダメ。俗にまみれた常識に縛られているところを巧く縄抜けできるセンスを磨くことが、修行。──というふうにさ。2019/11/06
月照彦
2
童話、『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を禅的思考で解釈して説明してくれている。この童話をモチーフに禅を分かり易く伝えようとの試み、その発想の柔軟性を感じて面白い。2012/12/05
muko
0
【没蹤跡】名誉を求めるのではなく、ただただ今を生き、自分を誇示しない。自分がこんな人である、こんなことをしたと残すことは、「私」を縛ることにもつながる。過去にとらわれず、足跡を残さない生き方2016/05/01
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