内容説明
わずか一行の夢から人間の心の深奥を探り、そこに隠された驚くべき豊かな世界を開示する。ユング派の巨匠が典型的な夢分析の実際を記した不滅の古典を、著者に師事した秋山さと子が懇切な解説を付して訳す。
目次
第1章 神的な病
第2章 エピダウロス
第3章 アスクレーピオス
第4章 サラーピス
第5章 アスクレーピオスにおけるインキュベーション
第6章 トロス
第7章 トロポーニオスにおけるインキュベーション
第8章 治癒の秘儀
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょうゆ
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インキュベーションとアスクレピオスのモチーフを拡充する一冊。タイトルから一般的な心理療法における夢分析の意義みたいなことを伝えるのかと思ったが、むしろ古代の資料を広く、深く読み解く一冊であった。知らなかった知識も多く、神話辞典を片手に色々なことが学べたのはよかった。しかし、一般向きな本とは程遠いとも感じた2020/08/08
アン・コーデリア
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ギリシャ神話とユング心理学をもっと理解してから、リターンマッチします!(笑)今回は触りだけの理解でいい…。でもユングの話とは知らずに手に取ったのに(アスクレピオスからこの本に辿り着いた)、C.A.マイヤー氏が河合隼雄さんの師匠だったという偶然の一致に辿り着いただけでもこれを手に取った甲斐がありました。2019/05/29
さりー
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ギリシャ神話に関連する夢とその考察についての本。内容はとても興味深いものであったものの、この手の本であるあるだがこの本を読んだ時の自分の知識不足で、どんどん出てくる神々の名前や地名でわからないものが多く、すいすい読めない部分があった。時間を置いてからまた読んでみたい。