単行本<br> アーベド・サラーマの人生のある一日―パレスチナの物語

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単行本
アーベド・サラーマの人生のある一日―パレスチナの物語

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480837295
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

イスラエルの占領下にあるパレスチナの痛ましい日常生活を、これまで読んだどの本よりもよく捉えている。傑出した作品であり、必読である。

――ユージン・ローガン(『オスマン帝国の崩壊』『アラブ500年史』著者)



イスラエルとパレスチナについて、これほど深い認識と理解に達した著作を、わたしは他に知らない。

――ダニエル・シュルマン(『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』)



アーベドの一日にイスラエルの占領支配の歴史を凝縮している。多くを教えられた。

――高橋和夫(国際政治・中東研究)



胸をえぐるような文章と、たぐいまれな政治的洞察を併せ持つ。

――ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』著者)



===

「お前らはあの子たちを殺した!」――

2012年ヨルダン川西岸地区で、園児たちを乗せた遠足バスがセミトレーラーと衝突した。

壁、検問所、無関心に阻まれる救助活動。

ある事故の一日を軸に、さまざまな人生、愛、敵意、暴力と歴史が交錯する。

内容説明

ヨルダン川西岸地区で、園児たちの乗ったバスが燃えた。アーベドは息子を探して奔走する―占領とはなにかを問う悲劇のノンフィクション。壁、検問所、無関心に阻まれる救助活動。ある事故の一日を軸に、さまざまな人生、愛、敵意、暴力と歴史が交錯する。2024年ピューリッツァー賞受賞作。

目次

第一章 三つの結婚式
第二章 ふたつの火
第三章 多数傷病者事故
第四章 壁
第五章 三つの葬式

著者等紹介

スロール,ネイサン[スロール,ネイサン] [Thrall,Nathan]
アメリカ・カリフォルニア州生まれ、エルサレム在住のジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』、『ガーディアン』などに寄稿。世界の紛争予防のための調査・政策提言をおこなう非政府組織「国際危機グループ」に10年間在籍し、アラブ・イスラエルプロジェクトのディレクターも務めた。「この地域の紛争について最も情報に精通し、最も鋭い観察者の一人」(『フィナンシャル・タイムズ』)と評される

宇丹貴代実[ウタンキヨミ]
翻訳家。訳書に、モス『鳥が人類を変えた』、アドリントン『アウシュヴィッツのお針子』、デイ『わが家をめざして』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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どんぐり

91
2012年、ヨルダン川西岸地区でスクールバスがセミトレーラーに衝突した多数傷病者事故。炎上したバスの中で児童6人と教師1名が焼け死んだ。ユダヤ人とパレスチナ人の共同体がすぐ隣り合う場所にある検問所、路上封鎖物、バイパス、フェンスと分離壁。パレスチナ・イスラエル問題の壁が、助かるはずの命を救えずに死に追いやる。これは事故関係者のその日の行動をパレスチナ問題と併せて描くノンフィクションである。パレスチナ人の子どもが道で石を投げたなら、イスラエル軍はすぐにその場に現れる。→2025/03/05

ケンイチミズバ

76
検問所の兵士らは救助に加わることもできたはず。が、横転し火を噴いたのはパレスチナ人の幼稚園バスだった。占領地でパレスチナ人を監視するイスラエル兵の役割に人命救助は含まれない。園児らが焼け死ぬのをただ見ていた。イスラエルのやり過ぎに世界が不快感を覚えたことの表れなのかパレスチナ関連の書籍がつつましくも目立つところに置かれている。読むのではなかったと多くの人は思う作品。現実はさらに眼を背けたくなる。読むにも体力気力が必要でそこまでして遠い地で起きている事にシンパシーを寄せるより無関心でいてもだれも責めない。2025/03/12

pohcho

65
2012年ヨルダン川西岸地区で起きた事故を描いたノンフィクション。遠足に出かけた幼稚園のスクールバスとセミトレーラーが衝突し炎上。パレスチナ人の子ども6名と教師1名が死亡した。アーベド・サラーマの息子がバスに乗っていたが、アーベドの半生から始まって次々にいろんな人が出てきてかなりわかりにくい構成。でも読み進めるうちに、パレスチナの人々がいかにひどい状況に置かれているのかが浮かび上がる。一番怖かったのは、事故を知ったイスラエルの若者たちの反応だった。本当に狂っているとしか思えないがだからこその今なんだろう。2025/04/01

藤月はな(灯れ松明の火)

54
2012年、イスラエルによる壁で阻まれるヨルダン川西岸地区にてピクニックへ行こうとしていたパレスチナの幼稚園バスが追突衝突され、横転、炎上した。子供達が取り残され、燃え盛るバスをイスラエルの検問所はただ、助けず、見ていただけだった。「イスラエルの子供達なら助けるのにパレスチナの子供達だったから助けなかった!」と真実を叫んだ人がイスラエル軍から暴行されたり、息子のピクニック行を許可した為にナンシーが夫家族から蔑ろにされる理不尽など、惨い。そしてエピローグでのこの事件を更に喜んだイスラエルの若者がいた事に暗澹2025/03/29

TATA

44
結局私達がパレスチナ紛争を伝えるニュースを見てもその一部さえ理解できていないんだということ。パレスチナでの生活がどんなものかなんて想像さえできていなかった。私達の今の普通の生活なんて望むべくもなく辛く厳しい毎日。憎悪からは憎悪しか生まれないんだ。2025/04/09

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