出版社内容情報
台北・迪化街、地元・蘆州、香港、東南アジア……各地の食べ物や買い物をめぐる祖母、母、私の思い出。台北文学賞を受賞した話題のエッセイ、待望の邦訳刊行!
内容説明
祖母が愛した迪化街の名店、母直伝の滷肉のレシピ、地元で愛される切仔麺、パイナップルケーキに秘められた歴史…愛すべき台湾の味と家族の記憶。重版続々、台北文学賞受賞。台湾で話題のエッセイ、ついに刊行!
目次
第1部 飲食と買い物(台所の形見;母娘三代の買物案内 ほか)
第2部 麺やお粥など(麺を食べる予感;二種類の米苔目 ほか)
第3部 明るい宴席(明日のおもてなしのために;滷肉の家 ほか)
第4部 お茶とお茶請け(香港のお茶;お茶を待つ時間 ほか)
第5部 南洋への旅(シャムへの飛行ルート;香りの総和 ほか)
著者等紹介
洪愛珠[ホンアイジュ]
1983年生まれ。台湾新北市五股区出身。ロンドン芸術大学コミュニケーション学部卒業。グラフィックデザイナー、大学非常勤講師。母の介護を機に著述を始め、過ぎた日々、日常の食事、出会った人々について記す。デビュー作の本書で台北文学賞一等賞、林栄三文学賞、鍾肇政文学賞などを受賞
新井一二三[アライヒフミ]
東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。明治大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
71
昔は良かったなんて言うわけではありません。ただ、手間をかけて作る料理は、それだけで贅沢なんだと思います。少し前まで、そんな当たり前の贅沢がありました。年をとったせいか、新しいお店よりも、長く続いているお店、若いときは、背伸びして通ったお店に足が向きます。台湾に行ったこともありません。ここで紹介されているお店はもちろん、料理もよくわかりません。それでも、何だかしれない懐かしさを感じます。とっても幸せな気持ちになりました。2023/06/05
pohcho
58
1983年生まれの著者が、亡き家族や食にまつわる思い出を綴ったノスタルジーあふれるエッセイ。大家族で宴会も多かった商家の家族。料理上手な祖母と母の作るご馳走の数々。 五十代で亡くなった母との最初で最後の海外旅行。あたたかくてせつなくて、とても味わい深い文章だった。長時間かけてことこと煮込むスープや滷肉、おかずを温め直す時は電気鍋、朝食に食べるお粥など、強火で一気に炒める中華のイメージとは違って、台湾の家庭料理はとても優しい雰囲気。巻頭の写真もなんともいえず素敵。2023/02/16
紅咲文庫
35
祖母に連れられていった市場、その店が得意とする良い品物を買い、帰り道のおやつはかき氷や落花生のお汁粉、老舗の焼き菓子や餅菓子。母が冷蔵庫へ常備していてくれたいろんな種類のお茶、手作りの愛玉ゼリー。市場で飲む赤キビのジュース。味が落ちるため冷凍はおろか冷蔵庫にも入れずに当日売りきる茹で豚。多くの美味しさが書かれているが、私が読ませてもらったものは、ひとつの世代からまた別の世代へ受け継がれようとしていく大きくて暖かな、なにか柔らかな光を放つようなものだった。年明けから素晴らしい本を読んだ。2025/01/05
Shimaneko
14
年末からちびちび読み進めてきたうちの1冊。グラフィックデザイナーが本職という著者のデビュー作で、エッセイというよりノンフィクション寄りの濃い回顧録。話があちこち飛んだり重複したりと、構成や編集がいまいち雑ではあるものの、ディープな台湾ファンとしてはたまらん面白さ。後半ではシンガポールやバンコク、ペナンやイポーなんて懐かしい街も出てきて嬉しいサプライズ。マレーシアではお馴染みの teh とか KopiO って閩南語オリジンだったのか。ああ、早くまた食べ歩きに訪れたい。よよよ。2023/01/04
しんい
11
「四維街一号に住む五人」のあとがきから予約した本。台湾の中でも台北近郊に育ち、比較的近年まで大家族として暮らした経験のある方の、台湾食に関するエッセイ、になるでしょうか。台湾料理は(日本料理と同じように)お店に出ているものと家庭で食べられるものは完全には一致せず、また、家族の出身地により同じ呼び名の食べ物でも少しずつ違うものだったりする。ちまきが、台湾北部と南部とで作り方が違うのを、初めて知りました。個人名や土地の名前含めて補足は少なめの編集のため、少し読むのに時間がかかりました。2026/01/03
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