搾取都市、ソウル―韓国最底辺住宅街の人びと

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搾取都市、ソウル―韓国最底辺住宅街の人びと

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480837219
  • NDC分類 929.16
  • Cコード C0098

出版社内容情報

貧困層の住宅「チョッパン」。住民の話や苦心の調査で新聞記者が明らかにしたのは、「見えない」富裕層による搾取の実態だった。韓国社会の闇に迫る渾身のルポ。

内容説明

韓国の首都、ソウル。貧困層が住む最底辺の住宅「チョッパン」を取材する記者が苦心の末にたどり着いたのは、「見えない」富裕層による貧困ビジネスの実態だった―。チョッパン街住民の声、自身の貧困経験や徹底した調査をもとに、新自由主義がまかり通る社会に問いをつきつける迫真のルポ。

目次

第1部 地屋考の下、チョッパン(「現代版チョッパン」、考試院の人びと;「非情都市」の最底辺住宅;チョッパン街の貧困ビジネス;「地屋考の下、チョッパン」その後)
第2部 学生街の新チョッパン(自伝的「住居難民」の物語;学生街がチョッパン街になっている;ソウル、流浪する人びとの欲望の都市)

著者等紹介

イヘミ[イヘミ]
韓国日報記者。1989年、釜山生まれ。延世大学で中国語・中国文学と政治外交学を専攻した。「今年の女性記者賞」「チェ・ウンヒ女性記者賞」「今月の記者賞」「今年のデータ基盤探査報道賞」「韓国オンラインジャーナリズムアワード大賞」などを受賞。2021年からはジェンダー・ニュースレター「Her Story」を制作・発信している

伊東順子[イトウジュンコ]
ライター、編集・翻訳業。愛知県生まれ。1990年に渡韓。ソウルで企画・翻訳オフィスを運営。2017年に同人雑誌「中くらいの友だち―韓くに手帖」(皓星社)を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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パトラッシュ

123
世界のどの都市にも貧民街はあり、経済的最弱者が追い詰められるように暮らしている。韓国の場合は映画『パラサイト』に描かれていたソウルの不動産状況が、単なる貧困層の集積ではなく彼らから搾取するビジネスと化していたのだ。富裕な既得権益層ではなく、その下の多少は持っている程度の下層中間層が、さらに貧しい非正規労働者や学生から搾取するやり方でしか金儲けを図れないほど、韓国が固定化した格差社会になってしまった事情が見えてくる。いつか韓国で流血革命と大粛清が起こるかもしれないとすら感じる、本物のジャーナリズムの成果だ。2022/05/26

キムチ

60
国際報道を継続して視ているせいか、世界各地の貧困層居住地区の実態が以前にも増し国内で観られる。米のブロンクス、中国の胡同、マルコス2世を支持する貧民窟も凄まじい有様。若きジャーナリストが知的探求心にかられ、ぶれない視点を据えて行ったこの追及 面白い。とは言え、何か、日本と違う・・コリアは。ねちっこ過ぎる学閥意識、筆者も日本でいう慶応レベル大卒なのになぜか卑屈っぽさが見える。韓国特有の差別用語 不可思議な言い回しが色々紹介され「ソ延高・・」「金・銅・土の匙」「火田民」「地雑大」等々・・読んでいてもの悲しさが2022/07/01

星落秋風五丈原

33
地=半地下の住まい、屋=屋根部屋、考=考試院の略である。私達はそれぞれ映画やドラマでそれぞれの住まいを見ている。半地下の住居といえば『パラサイト 半地下の家族』の主人公一家が住んでいた。道路で殺虫剤をまけば部屋にまで入ってきたり大雨が降った時は家具がぷかぷか浮いていた。もともと朝鮮戦争時に防空壕として作られたものなので、仮住まい設定なのだ。にもかかわらず現在は仮ではなく常に住む場所になっている。『屋根部屋のネコ』『屋根部屋のプリンス』など多くのドラマに登場する屋根部屋は、貧しい若者が住む場所の象徴だった。2022/03/31

rosetta

32
本国で上梓されたのが2020年であるからまさに今の韓国の事情を伝えている。日本も既に衰退途上国等と揶揄される国に成り下がっているが、元気に見える韓国も実態はかなり貧富の差が広がっていて、チョッパンと呼ばれる二坪にも満たない窓もないような空間で生きざるを得ない身寄りのない老齢者たちがいる。本来一世帯用の住宅である建物を細分化して、坪単価としてはタワーマンション以上の家賃で貸し出している。高齢者と若者の既得権による身分の固定化が始まっている。日本以上の少子化が進む韓国とともに問題の解決を探るべきなのに…2023/11/22

みなみ

20
図書館本。前から気になっていた衝撃的なタイトル。日本と違って保証人と入居審査がない韓国では入居の際の保証金が桁違いに高額だそうだ。保証金を払えない人たちは極端に条件の悪い狭い賃貸物件に住むしかない。ワンルームをさらに四分割した超ミニワンルームで暮らす大学生たち。チョッパンという最底辺の住宅に住むソウルの貧困層。観光で行くソウルはキラキラした街だが、すこし離れて一歩入ればこんなエリアがあるとは。若いときの苦労は買ってでもしろ、とは日本でも言われるが、似た気質なのか……2023/10/30

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