内容説明
『夏の夜の夢』『妖精の女王』など妖精文学が頂点をむかえたイギリスの17世紀。それは、既成の価値観が根本から揺らいだ時代だった。フォークロアの第一人者が伝承と文学を検証し、妖精という存在の意味を解きあかす名著。付録に妖精小事典、妖精物語を収める。
目次
第1章 妖精が生きていた時代の風潮
第2章 一六世紀の妖精信仰
第3章 一七世紀の妖精について
第4章 シェイクスピアの妖精
第5章 小さい妖精の流行
第6章 ホブゴブリンと悪魔
第7章 仮面劇と芝居と詩に登場する田舎の妖精
第8章 妖精と魔法使い
第9章 妖精と幽霊
第10章 人魚と怪物
第11章 超自然的な生きもの
著者等紹介
ブリッグズ,キャサリン[ブリッグズ,キャサリン][Briggs,Katharine M.]
(1898‐1980)オックスフォード大学卒。妖精学、民俗学。1967年から70年までイギリス・フォークロア学会会長をつとめた
石井美樹子[イシイミキコ]
津田塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学大学院に学ぶ。神奈川大学教授
海老塚レイ子[エビズカレイコ]
清泉女子大学大学院博士課程満期退学。神奈川大学講師
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