内容説明
現代思想の到達点を示す待望のプルースト論。フランス現代思想をリードしてきた記号学者・精神分析医がプルーストを読み解き、「時間」「記憶」「夢」「感覚」「言語」「死」…をめぐって白熱の思考を紡ぎ出す渾身の大著。
目次
第1部 見出された人々(多重映像;古典の魅力―出典、適合、流用;同一性の問題)
第2部 言うことが知覚することであるとき(体内化された時間の経験;隠喩の擁護;感覚とは言語であろうか? ほか)
第3部 想像的世界あるいは時間のなかの幾何学(プルーストの文章;焦燥感を失うこと;長い間longtemps’時le Temps)