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内容説明
書物をめぐる信じられない話の数々。最高の知性によるとびきり愉快で無益な本。書物とはこんなにもおかしなものなのか。
目次
アダムの蔵書と洪水前の文学
書名狂い
本の化粧
本の崇拝者たち
強盗と化した本の友がふたり
本にふりかかる運命の数々
存在しない蔵書の目録
検閲の奇妙奇天烈
本屋悲喜こもごも
探偵小説の書き方
稼ぎ頭の作家はどなた?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山像
2
存在しない架空の本の書評集『完全な真空』の訳者あとがきに、架空の本のカタログ集についての記述がある本として引用されていたので、「架空の本の話から実在の本へのリンクが辿れるって面白いな……」と思い読んだ。「存在しない蔵書の目録」というこの目的の章以外にも、書物への限りなき愛と如何にも教養溢れるユーモアが楽しめる。 稀覯本だとか検閲官とか、中々想像することの難しい異世界の出来事めいているけれど、20世紀前半ハンガリーの知識人(著者)の世界観というのもほとんど異世界同然だなどと訳者あとがきを読んで思うなどする。2016/03/23
たか
0
本に関する逸話がたくさん。馬鹿げたものが多くどれも面白かった。未筆本総合目録が未筆本目録に載る話と、禁書目録が禁書目録に載る話がお気に入り。2013/12/17
ボケンセ
0
この本を読むとおおよそ本に絡め取られた人間というのは、真っ当な生き方を出来ないのかも知れないと感じます。 本にまつわる数々のエピソードは、書籍の話であったとしても、そこに関わる「人」があればこそあらゆる物語が生まれていくのだなと思いました。ヨーロッパの話ばかりだったので、アジアや日本版も読んでみたい衝動に駆られます。2025/06/08