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内容説明
舞台は18世紀前半のイタリア。オペラを愛する街ナポリで、カルロッタは同じ村出身のガスパーロと再会した。カストラートとなり、最高の人気歌手として現われた彼の歌声に魅せられて、恋に落ちたカルロッタは彼の世界を五感でたしかめていく。やがて、オペラシーズンは終わりを迎え…。音楽史上に謎の存在として輝くカストラート(去勢歌手)を、女性の眼を通して描いたベストセラー小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
4
個人の感想です:B。18世紀前半にイタリアで大人気オペラ歌手だったカストラートのガスパーロとその幼馴染だった侯爵夫人のカルロッタの音楽と恋(不倫関係にあるが、「友人のような関係」の夫も同性の青年に夢中になっている)、そして演奏旅行に関しての美しい話が続く。ガスパーロは去勢手術を受けて男性の体格に女性的な顔と声を持ち、女装することでオペラの女性の主人公の役で大人気。イギリスへの旅行ではヘンデルと共演も果たす。元声楽家の作家の描いた者なので、音楽表現が詳細に書かれていた。2020/01/30