内容説明
汚されざる真実のバリを描く不朽の名作。1937年の刊行以来、静かな感動を与え続けている世界的名著、待望の完訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅうり
5
ヴィキイバウムは映画化もされたグランドホテルを書いた人なんだそう。1906年オランダの植民地支配下のバリの集団自決ププタンを描く。バリ独特の風習が多く描かれ、素朴で信心深い農夫やその家族、村の僧、王国の人々、駐在するオランダ人や交易の中国人が登場する。さそうあきらの漫画はこの小説そのままだった。2024/11/29
ばにらん
1
150年前のバリ。1906年のオランダの侵攻(ププタン)が描かれているというので読んだ。バロンや合同火葬など今も続く祭祀やしきたりが事細かに描写されていて興味深い。バリ人の気質は日本人に似たところがあるなあ、と思いながら終えた読書。2016/09/25