内容説明
ケルトと北欧がアイリッシュ海で出会い、めずらしい伝説がたわわに実った。人々がいまも妖精とともに暮らす島の,香ばしい物語を賞味あれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きのたん
3
ニシンの会議の話が良かった。カーレースって、ル・マンのことかな。人魚が以降二度と姿を見せなかったって、それじゃあ何の話にもならないような気がするが、それはそれで良いのかな。というか、普通はだいたいそうなるということか。2021/01/04
戦狐
3
これを読んで改めてマン島にいつか行ってみたいな、と思った。 糸巻きに騎乗して丘を疾走する小さい人たち、人間より一枚上手な人魚、怖いバゲインなど不思議な話に溢れていて読んだ後は楽しい夢を気分だ。 個人的には女の人魚と人間の交流を描いた『ゴヴ・ナ・ウールの人魚』が物悲しさの余韻があって印象に残った。この手の話で異類婚姻譚ではないというのも珍しい2016/01/28
fairy
2
マン島に行き、物語の地を歩くことができた。2013/05/01
j1296118
2
アイルランドやスコットランドのものに似て、それでもやっぱり違っているマン島の妖精物語。 赤子変装フィンの相手役を務める巨人は、フィン側も名無しの巨人だった版も見たけれど、語りによって色んな奴が充てられているもんだなあ。後で結局戦ってしかもフィンが盛大に負け、挙句に相手自体でなく関係無い人々に迷惑を振り撒く呪いを残す(マン島の語り版ならではの?)オチが情けなくも面白い。蛇足と言っちゃおしめえよ2014/10/06