内容説明
『大地のうた』等で知られるインドの世界的映画監督、サタジット・レイの超自然ファンタジー。本格的小説の日本で初めての紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cochou
1
幻想の要素がほどよく混じっていて不思議な味わいがあり、魅了された。話の進み方も自然で引き込まれる。中でも「シブとラッコシの話」が少年らしい語り口と、変わり者の大人たちのキャラクターが立っていて面白かった。映画「大地のうた」の監督ということだか、今まで全く知らなかった。もっと人気が出てもおかしくない。2018/09/06
bibi‐nyan
0
インドの映画監督による幻想短編集。 本当に神秘が出現する話もあれば、日常に潜んだちょっとしたミステリーもあります。 人物名や地名、生活や風土は見慣れないもので、新鮮でした。 「蛇」最初に収録されている変身譚。 サドゥーは尊敬されていると聞きますが、現地でも胡散臭いと思う人がいるのか。 ちょっと不気味な話でした。 「幽霊」これは最初の記述で幽霊の正体がわかってしまいました。風景はほのぼのですが恐怖する男たちがユーモラス。 表題作、ユニコーンを探しカイラス山へ。山岳小説風。 想像していた話と全然違いました。2024/04/03