内容説明
『当世女』は、「当世女」「当世平民女」「身分別当世女」の3シリーズからなる、全42巻、272話にわたる厖大な物語集で、フランス革命を10年ほど後に控えた封建体制下の各階級における、女の、そして必然的に男の幸福をめぐって記された一大パノラマである。本書は、その中から特に興味深く、また、全42巻の全貌を髣髴とさせるに充分な16話を選び出したものである。本邦初訳。
目次
「当世女―当代の美しき女たちの人生模様」より(新ピグマリヨン;20人の組合員の20人の妻;誘惑された娘、あるいは家に出入りする男;死んだふりをした男、あるいは死後も生き続けたいと思う男;三色の娘)
「当世平民女―当代の美しき商人職人の妻女たちの人生模様」より(編物屋の娘、あるいは器量を鼻にかけすぎた娘;角の靴直しの娘;肉屋の女三態;乳売り娘;農夫の妻)
「身分別当世女―当代の美しき女たちの人生模様―身分を下って」より(公爵夫人、あるいは夢の君;駐屯地の女たち;尊大な地方貴族夫人;特任官の妻、あるいは肉の愛;公証人の妻、あるいは精神の愛;“綱渡り”の芝居の女役者たち)
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