出版社内容情報
なぜ日本に俳句が誕生したのか。言葉以前の心の思いをどう言葉にのせるのか。芭蕉、子規、谷川俊太郎、大岡信、楸邨。俳句論の決定版
長谷川 櫂[ハセガワ カイ]
著・文・その他
目次
第1章 転換する主体
第2章 切れの深層
第3章 空白の時空
第4章 無の記憶
第5章 新古今的語法
第6章 禅の一撃
第7章 近代俳人、一茶
第8章 古典主義俳句の光芒
第9章 近代大衆俳句を超えて
著者等紹介
長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954年(昭和29年)熊本県に生まれる。朝日俳壇選者。「一億人の俳句入門」サイトにて「ネット投句」「うたたね歌仙」を主宰。「季語と歳時記の会(きごさい)」代表、俳句結社「古志」前主宰、東海大学特任教授。句集『虚空』(花神社)で読売文学賞受賞、『俳句の宇宙』(花神社)でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうゆうpanda
23
取り合わせの句は一句の中に異なる世界がある切れ。一物仕立ては一句全体が現実の世界とは異なる次元の言葉で、地の文を想定して、句の前後に切れがあると思えばよいらしい。俳句の俳は演じること。おどけ。ぽーっとして自分の主体から抜け出していく時に詩が生まれる。こんなまとめで良いかな?著者は俳句の衆愚化が俳句の衰退を招くと危惧している。俳句を詠む人の中の底辺にいる私には耳の痛い話。しかし、俳人と呼べる人がどういう経緯で俳人になったかの道筋が書かれていない。大衆に支えられなければ経済的に俳人を続けられないこともね。2020/03/22
獺祭魚の食客@鯨鯢
19
著者は俳句が大衆化していることを俳句界の沈下として慨嘆していますが、もともと俳句の「俳」は「戯れ」という意味であることを考えると、俳句の大衆化の流れは慨嘆することではないのではないかと思います。 今、人気の夏井いつきさんの「プレバト‼️」は俳句の底辺を広げる好企画だと思っています。 やまとうた(和歌)から分化して俳仙 松尾芭蕉(宗房)が志向した俳諧は、西行や義経弁慶などいにしえの人たちが旅した故地へおもむき先輩たちと対話することめざして旅に出ました。「聖地巡礼」の先駆けですね。2018/09/30
袖崎いたる
6
言葉にステ振りしてる人の必ずしも意識的ではない言葉の表出には眼を見張るものがある。そうした語句を拾うだけでも滋味がある。俳句が狙うのもある意味ではそうだ。芭蕉の古池やにしても、あれは当時異形の言葉だった。しかし、それは今なおわたしたちの胸に君臨せしめている。そういう言葉は意志に由来したものではない。意志の外からやってきた異邦の言葉なのだ。そうした俳句の、あるいは詩的な言葉の消息を伝える一書。2018/07/03
kane_katu
4
★★★☆☆主体の転換の話や、俳句は気持ちを集中させて作るものではなく、ぽーっとした状態、放心状態でこそ生まれるものなのだ、など興味深い話は多かったのだが、ちょっと内容が固いかな。最後は、偉大な俳人たちがなくなっていき、これからの俳句界はどうなるのか、という締めだったが、著者本人が引っ張っていけばいいんじゃないかな。「先ず隗(櫂)より始めよ」って言うし。2018/05/08
凛
2
★☆☆☆☆ 初心者にはよく分からない。2021/12/17
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