文学の極意は怪談である―文豪怪談の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480823731
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0091

出版社内容情報

夏目漱石「夢十夜」だけではない。日本近代文学史を彩る文豪の作品群には脈々と怪談の系譜が存在する。『幽』編集長にして怪談専門家がその謎に挑んだ意欲作。文豪怪談年表付き。

内容説明

文豪はなぜ、怪異に惹かれるのか。漱石・鴎外から川端・三島まで。日本近現代文学史の知られざる側面を解き明かす。

目次

佐藤春夫と稲垣足穂―本物の化物屋敷に暮らす
川端康成―心霊と性愛に憑かれたまま
三島由紀夫―幽明の境界を超えゆかん
幸田露伴―白鳥の歌たる怪を語りて
夏目漱石―夢文学の系譜、ここに始まる
森鴎外―抑圧の窮み、妖異は沁み出す
柳田國男―怪談の真贋を鑑定する
泉鏡花―不思議を書いて凄く思わせる
小山内薫―霊と妖魁の世界を確信して
芥川龍之介―怖くなければ怪談に非ず
小川未明―北の漂泊者に魅入られて
室生犀星―幻のふるさとを焦がれ求めて
折口信夫―呪術師のごとく追いすがる
太宰治―一千の怪談を覚えて居る
吉屋信子―女怪幻想の呪縛を放れて

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現在は怪談専門誌「幽」編集長。2011年、『遠野物語と怪談の時代』(角川選書)で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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