笑う子規

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480823724
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0092

出版社内容情報

あの子規がこんな俳句を作っていた! 二万四千余のなかから、悪戯ごころやおかしみの強い百句を精選。軽妙な文章と絵で紹介。俳句の懐深いたのしみが味わえる一冊。

内容説明

正岡子規は冗談好きの快活な若者でもあった。子規がこんな句を作っていた!?子規全句からおかしみの句を天野祐吉が選んで南伸坊が絵をつけた新編・子規句集。

目次

新年




資料
正岡子規年譜

著者等紹介

正岡子規[マサオカシキ]
1867‐1902。伊予・松山の生まれ。本名・常規。喀血後、子規と号した。東京・根岸に居を構え、脊椎カリエスによって病床に臥す身でありながら旺盛な創作活動を展開。近代俳句を提唱し、短歌革新に着手、日本の近代文学に多大な影響を与ぼした

天野祐吉[アマノユウキチ]
1933年、東京生まれ。中学、高校時代を松山ですごす。「広告批評」を刊行するかたわら、コラムニスト、童話作家としても活躍。松山市立子規記念博物館名誉館長

南伸坊[ミナミシンボウ]
1947年、東京生まれ。雑誌「ガロ」の編集長を経て、フリー。イラストレーション+エッセイで活躍。路上観察学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

118
これは良い!正岡子規というと以前読んだ『病床六尺』の印象が強すぎて、病気に苦しみながら、コツコツと俳句を真面目に作り続けた人というイメージがあった。確かにそんな面もあるのだが、この本を読むと子規は何よりもユーモアの人だったことが分かる。おおらかでクスリと笑える俳句多い。気に入った句をご紹介。「渋柿の馬鹿の薬になるまいか」。「婆々さまの話し上手なこたつ哉」。伸坊さんのとぼけた味わいのイラストも最高。2014/01/09

ケイ

110
柔らかい句集。松山の「子規記念博物館」館長だった天野祐吉さんが選び、南伸坊さんの絵をつけて、季節ごとに(句だものね)まとめている。天野さんは、笑顔の子規を紹介したくて、毎月、自分で一句選び手書きで館の前に垂れ幕にしていたそうな。子規の句も良けりゃ、祐吉さんのコメントも伸坊さんの絵もいい。でも、秋から冬は、やはり寒々しいから、私は新春から春、夏にかけての句が好きだ。句集をこんなに味わえたのは初めてだ。祐吉さんと伸坊さんのお二人に感謝。ちなみに最初の垂れ幕は、「めでたさも一茶位や雑煮餅」2015/03/22

じいじ

86
正岡子規と夏目漱石は無二の親友です。先日読了の漱石オマージュの『ミチノク先生』(伊集院静著)に詳しく書かれています。今作でも俳句をとおして、二人の親友ぶりが察知できます。漱石作のユーモラスさに負けず、子規にも「明るい笑える句」がゴマンとあります。2万4千もの中から、編者が選びだした句に、大いに笑って気分転換をさせてもらった。気に入った句に付箋を貼っていったら…。字数制限のため、3句に絞るのに苦労しました。①五女ありて後の男や初幟(のぼり)②雑煮くうてよき初夢を忘れけり ③人間を笑うが如し年の暮 2023/11/01

KAZOO

63
子規記念博物館の名誉館長であった天野祐吉さんが子規の俳句から選んで若干の解説を入れ、そこに南伸坊さんの絵が描かれていて何とも味わい深い本に仕上がっています。歳時記と同じような順番で新年から始まり冬で終わっています。表紙の絵もいいですね。2015/04/02

キジネコ

41
生涯に2万と4千以上の句を読んだとか・・選んで240の可笑しみ。意味はないけど一番楽しい、好きはどれ?と読み終えて漸く10に絞ったけど この先がなかなか 一つに行き着かない。彼の人の短命に「才」と「命」を両天秤にかけて悪魔と交わす約束のことを思ってみる。野球と餡パンと柿と俳句が大好きだった子規さんは どうだったのか知ら? 5 7 5に込めたもの、隠れたものを各々の句に思い。無為無才無芸でいたずらに「長命も才のうち」と嘯く我が身の遣る瀬無いこと。「渋柿は 馬鹿の薬に なるまいか」自嘲しつつ一句選ぶ(^-^)2014/02/28

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