内容説明
ジェンダー批評を軸に、身体・性愛・衣装といった変数を駆使し、歴史学・文化学など時代の知の海の中で『源氏』を読み直す。源氏研究の最前線を切り開く刺激的な論集。
目次
1 王朝女性作家誕生の起源(平安女性と文学;『蜻蛉日記』、女歌の世界;歌う女/縫う女の「物語」)
2 性・歴史・文化(桜衣の世界;性と文化のアンドロギュヌス;交易史のなかの『源氏物語』)
3 身体へのまなざし(髪のエロティシズム;「ゆかり」の身体・異形の身体)
4 源氏能の時空(謡曲「半蔀」のドラマトゥルギー;謡曲「葵上」と六条御息所)