内容説明
賢治生誕百年!賢治を追究して五十有余年!必読の名著!「雨ニモマケズ手帳」の全頁を写真で紹介しながら克明に読み解く。
目次
序説(宮沢賢治と手帳;「雨ニモマケズ手帳」と遺書;大トランクと「雨ニモマケズ手帳」の運命)
「雨ニモマケズ手帳」(「チャイコフスキー」・「警貢高心」;「塵点の劫をし過ぎて」;「昭和六年九月廿日」 ほか)
余説(「雨ニモマケズ手帳」と他の手帳、並びに幻の「病中記」について;「雨ニモマケズ手帳」原本の現状・原装と復原版について;補註)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶるり
0
宮澤賢治が好きなら、一度読んでみるといいと思います。 宮沢賢治作品はかなり大きいところが宗教的な色彩を帯びていますが、その絵の具のはなしです。経典や御書もろもろから「雨ニモマケズノート」と対応しているところを探っていくわけです。貴重と思うです。 彼の人生における出来事と思想の変化、それらがどう作品に現れているか、という本はよくあるのですが、そもそもなぜ、その背景に宗教があったのかっていうのを書かれている本が少ないなぁと思っていた折に出会った一冊。なかなか気持ちよかったです。2014/03/27