君と世界の戦いでは、世界に支援せよ

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君と世界の戦いでは、世界に支援せよ

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784480822390
  • NDC分類 914.6

出版社内容情報

圧倒的な大衆社会状況の中で人間の〈内面〉はますます希薄化しつつある。村上春樹や島田雅彦など新鋭作家の作品を読み解き、変化する時代の感性と思考を論ずる。

大衆化社会状況の圧勢のなかで、人間の内面はどこへいくのか?村上春樹・島田雅彦の文芸、吉本隆明・鶴見俊輔の思想から風俗学、境界論へ、変化する時代の感性と思考を論じた本格的な現代批評。

目次
君と世界の戦いでは、世界に支援せよ
批評を生きるということ
還相と自同律の不快―「政治と文学」論争の終わり
リンボーダンスからの眺め―境界論の試み
アイデンティティの終わり
新国家主義論が見落しているもの
中曽根政治と世論調査
郭がマウンドで振りかぶるとき―素晴しい日米野球
大衆・変化・表層―『風俗学』の思想性
キッチュとノスタルジー
玩物喪志の道〔ほか〕

内容説明

大衆化社会状況の圧勢のなかで、人間の内面はどこへいくのか?村上春樹・島田雅彦の文芸、吉本隆明・鶴見俊輔の思想から風俗学、境界論へ、変化する時代の感性と思考を論じた本格的な現代批評。

目次

君と世界の戦いでは、世界に支援せよ
批評を生きるということ
還相と自同律の不快―「政治と文学」論争の終わり
リンボーダンスからの眺め―境界論の試み
アイデンティティの終わり
新国家主義論が見落しているもの
中曽根政治と世論調査
郭がマウンドで振りかぶるとき―素晴しい日米野球
大衆・変化・表層―『風俗学』の思想性
キッチュとノスタルジー
玩物喪志の道〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

32
大事なことほど、世界の声に耳を澄ませて、まずは自らの正当性を訴えてはいけない、という意味です。本論は島田雅彦の批評です。サヨクとアイロニカルに呼ぶ軽い薄い小説は、一旦、著者から拒絶されます。しかし、その痛切さは、内面(孤独)を信じられずに選択した大衆寄り (世界)の伝達のされ方に込められていたのではないかという読み直しが行なわれます。ひとには時として、世界がこのような形で現れることがあるのではないか。もはや自分ではない世界が。そのことを認めざるをえないというように。続く「批評を生きるということ」では、富岡2019/04/07

とりもり

4
前半の島田雅彦論や村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を巡る論評などが面白かった。特に「世界の終わり」と安部公房の近似性を語る辺りとか。正直、本書の評論が執筆された80年代半ばの空気感を理解していないと正確に趣旨を読み取れない気がするものの、これだけの思想を解説してくれる評論があるというのは幸せなことかと。現在ではこうした硬派な評論を見受けることが少なくなっており、思想の先細りを懸念してしまう。いろんなことを考えさせられた一冊。★★★☆☆2020/11/08

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