内容説明
パルテノン神殿の強烈な存在感に驚愕し、“青銅の御者像”に宇宙の息吹きを感得するなど、その豊かな感性と的確な表現力によって読む者の心を放さない。すぐれた彫刻家と世界的オペラ歌手を両親にイタリアで生まれ、二人の天分をうけついだ著者が、昨年訪れたギリシアの風土と芸術に触発される遍歴紀行。国際化時代の申し子ともいうべき著者が世に問う問題の書。
目次
旅立ち
ヴラヴローナとスニオン岬
パルテノンとアクロポリス博物館
ミューズの丘と古代アゴラ
国立考古学博物館
アテネから山上の僧院まで
山上の僧院からデルフィまで
デルフォイの遺跡
デルフォイ博物館
オリンピアの遺跡
オリンピア博物館
ミストラスの廃墟と城塞
エピダウロスの円形劇場
ミケーネの城塞にて
ナウフプリオ博物館・ティリンスの城塞
ネメアのゼウス神殿まで
ピレアスの博物館
ミコノス島にて
国立考古学博物館・アテネにて
カラコルム山脈・北京空港
