出版社内容情報
60年安保を主導したブント書記長の、もうひとつの闘い。それは沖縄の精神医療の現場だった。圧倒的な取材をもとに描く書下ろし評伝
佐藤 幹夫[サトウ ミキオ]
著・文・その他
内容説明
ブント書記長として六〇年保安で一敗地にまみれた島成郎が、次に向かったのは沖縄だった。一精神科医として政治を封印し、逆境の中で地域精神医療を一心に粘り強く担った島成郎。それはまさに“敵”の本丸に向かって攻め込む闘いの人生そのものだった。霧に閉ざされていた彼の後半生、もうひとつの闘いを、圧倒的な取材をもとに描く書下ろし評伝。
目次
プロローグ 島成郎の沖縄入域、これを拒否する
第1部 沖縄へ向かうこころ(「医」の初心“歌のわかれ”;沖縄、ヴ・ナロード(心病む人びとのなかへ)
玉木病院と「Open door policy」)
第2部 一九六〇年日米安保闘争とその後(喘息と戦争と敗戦の光景;ブント(共産主義者同盟)創設まで
六〇年安保闘争の始まりと終わり
漂流、復学、そして医師になる)
第3部 治療共同体へ(島成郎の治療論と「久米島でのひとつの試み」;北の風土と医師たちの治療共同体;沖縄再会―“やんばる”に全開放病院を)
エピローグ 島成郎、沖縄に死す
著者等紹介
佐藤幹夫[サトウミキオ]
1953年秋田県生まれ。フリージャーナリスト。批評誌『飢餓陣営』主宰。自立支援センターふるさとの会相談室顧問、更生保護施設かりいほ人材育成研修委員、更生保護法人同歩会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チェアー
ishii.mg
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- 和書
- ひとりぼっちにさよなら