内容説明
芸者と歌人という二つの顔をもって江戸から明治の時代を生きた女傑・松の門三艸子。大名や元勲、志士から文人墨客まで、二十年間に「千人斬」を果したと言われる彼女の数奇な生涯を描く標題作。そのほか、妾の数だけ支店をつくった牛鍋屋「いろは大王」など、破天荒な人物が次々登場。
目次
悲願千人斬の女―松の門三艸子
いろは大王―木村荘平
日本一の狂人―芦原将軍
超俗の怪物―稲垣足穂
著者等紹介
小沢信男[オザワノブオ]
1927(昭和2)年、東京生まれ。日大芸術学部在学中から新日本文学会に加わり、また、記録芸術の会に参加。『日本の百年』シリーズの二巻を松本三之介らと執筆したり、花田清輝、長谷川四郎、佐々木基一と戯曲を共作したり、雑誌「新日本文学」の編集にたずさわったりと、共同制作に積極的に参加してきた。小説、戯曲、詩、俳句、エッセイ、ドキュメントなど、ジャンルにこだわらずに執筆している
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