強くて淋しい男たち

永沢 光雄【著】

筑摩書房（1999/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 314p／高さ 20cm
• 商品コード 9784480818126
• NDC分類 780.28
• Cコード C0095

内容説明

「男って、哀しいもんだなぁ…」鍛えぬかれたスポーツ選手をインタビューしながら、弱くて淋しいルポライターは呟いた。哀しくて、やがておかしき私小説的ルポ。

目次

上田勝次　キックボクシング
輪島功一　ボクシング
金村義明　プロ野球
滝沢正光　競輪
佐山聡　プロレス
佐竹雅昭　空手
坂本勉　競輪
高橋慶彦　プロ野球
愛甲猛　プロ野球
平仲明信　ボクシング〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[うにこ。]

プロ野球選手、プロレスラー、競輪選手など…スポーツ選手、とはいっても少々マニアックなラインの方々へのインタビュー集。 現実に疲れた愚痴を呟いたり、その翌日試合に負けて前言撤回したり、将来の夢を熱く語ったり、自分を納得させるように噛み締めたり。 格好いいだけじゃない、人間くさい姿は、身体が資本の肉体的には確かに「強い」だろう人たちの中にある淋しさ弱さに違いなくて、ああ、これを引き出したのはまさしく「弱くて淋しい男」である作者の手腕と優しさだなあ。

2011/11/23

[鈍足君]

弱いて淋しい男が、格闘技、プロ野球、競輪の選手に行ったインタビューを基にまとめた本。1999年の出版なので、懐かしい名前が何人か登場します。「おとなの特選街」などのエロ本に掲載したらしいが、至極のシブさ。エロ本侮り難し。「毎日中学生新聞」なる出典も。本当にこの文章を中学生向けの新聞に載せたのか？だとしたら、懐ろが深すぎるぞ。見直したぞ、毎日新聞。

2017/03/25

[青猫]

やはり永沢さんのインタビュー本は絶品。 何故こんな絶妙な表現ができるのか！？と思い、シビれる。

2023/10/26