富野由悠季論

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富野由悠季論

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  • サイズ 46判/ページ数 496p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480816979
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0074

出版社内容情報

そういうことだったのか!

富野アニメを見ていた少年期の自分が膝を打ち、

富野アニメを書いていた脚本家の自分が納得する

富野監督解体新書でした。

――大河内一楼(脚本家)



『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』『Gのレコンギスタ』……。なぜその作品には強烈な個性が宿るのか。日本を代表するアニメーション監督の創作の謎を解き明かす!



***

「演出の技」と「戯作者」。この二つを入り口にし、その相互関係に迫ることで、アニメーション監督・富野由悠季の姿に迫ることができるのではないか。(「はじめに」より)

***



『鉄腕アトム』での経験/ストーリー主義をめぐるジレンマ/「アニメにもこれだけのものができるんだ」/方向性のコントロール/『機動戦士ガンダム』第1話の何がすごいのか/進行する状況の中へ/キャラクターを作るセリフ/アニメは「映画」でなくてはならない/『イデオン』で掴んだテーマ/自我と科学技術と世界/なぜ『逆襲のシャア』が代表作か/「根なし草」の限界と失敗/身体とお祭りと大地??



***

キャリア60年に及ぶ軌跡と全監督作品を徹底解説。映像と膨大な制作資料に基づいてその思想をすくいあげ、新たな富野由悠季像を浮かび上がらせる画期的評論、ついに刊行!

***

内容説明

『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』『Gのレコンギスタ』…。なぜその作品には強烈な個性が宿るのか。日本を代表するアニメーション監督の創作の謎を解き明かす!

目次

第1章 富野由悠季概論―「アニメーション監督」とは何か
第2章 演出家・富野由悠季の誕生―出発点としての『鉄腕アトム』
第3章 確立されていく語り口―『無敵超人ザンボット3』まで
第4章 一つの到達点―『機動戦士ガンダム』第1話
第5章 ニュータイプとは何か―戯作としての『機動戦士ガンダム』
第6章 科学技術と人間と世界―『伝説巨神イデオン』で獲得したテーマ
第7章 変奏される主題―『聖戦士ダンバイン』から『機動戦士Zガンダム』へ
第8章 演出と戯作の融合―詳解『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
第9章 運動と人間性―『機動戦士ガンダムF91』以降の演出術
第10章 失われる言葉と繋ぎとめる身体―『海のトリトン』から『新訳Zガンダム』へ
第11章 大転換、大地へ―『Gのレコンギスタ』への道のり

著者等紹介

藤津亮太[フジツリョウタ]
1968年生まれ。アニメ評論家。新聞記者、週刊誌編集を経て、2000年よりアニメ関連の原稿を本格的に書き始める。現在は雑誌、パンフレット、WEBなどで執筆を手掛け、ラジオ・TVにも出演。東京工芸大学芸術学部アニメーション学科で教鞭もとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

122
日本アニメの代表格は手塚治虫と宮崎駿とされるが、活動期間の長さと手がけた作品数では富野由悠季が圧倒的ではないか。しかも手塚は漫画、宮崎は芸術性から論じられるが、富野は売れるアニメを作らねばならない職人芸に徹する中で獲得した「人の限界を試す」テーマ性で半世紀以上も少年の心を摑んできた。無論それは簡単ではなく、ニュータイプやイデなどのアイデアで自縄自縛に陥ることもあったが、強烈な物語性を実現する演出術やセリフ、構成の巧みさは現実を突破する大きな力を見せつけた。監督の芸術院会員選出記念にふさわしい1冊といえる。2025/04/19

さとまる

8
ちくまWEBで連載されていた者の書籍化だが、かなり補筆されているようだ。「富野由悠季資料蒐集家」を名乗っているので、注に参考文献が登場するごとに実際に現物を引っ張り出して突き合わせて確認していたので読み終わるまでに時間が掛かってしまった。自分はブレンパワード~キングゲイナーあたりの作品が大好きなのだが、この時期の作品を「人間性へのまなざし」と評しているのは首がもげそうになるほど納得。2025/05/02

うさみP

8
機動戦士ガンダム第一話『ガンダム大地に立つ!!』をバックに。アニメーション監督って何なのさ?積み重ねた絵コンテの厚さと、紙面を走るペンを握るタコ。富野由悠季の生肌触り。こんなどこにでもいるおじいさんを触っても面白くないよと笑って怒られそうだが。メディア露出では文化人側(メンタル)として語られる事が多く、演出・監督側(フィジカル)では散文かつ埋没。それを語り直す。『左右の方向性論』には素人は目からうろこ。どんなに柔らかい子供でも大人になれば固まってしまう、だから子供に託すしかないのさ。無責任だとしても。2025/03/30

のら

3
本書の帯にそういうことだったのか!という一文があるが、まさにその感じ。私はブレンパワード、∀ガンダム、キングゲイナーが富野作品では特に好きな作品なのだが、好きな理由が言語化されているように感じて、あぁだからこの作品が好きだったのか!と再発見することができた。さらに作品の形を「自我/科学技術/世界」から「身体/お祭り/大地」と表現している点もお見事。言い得て妙という他なく、作品を理解する一つの視座が得られた。楽しく読めました。余談ですが円盤高いですね…。ダンバインやエルガイムなど見たいですけど…^^;2025/06/05

鏡裕之

2
学術関係者が書いた本ではなく、新聞記者をやっていた人が書いた本。それゆえ、テイストが雑誌っぽい(実際にちくまWEBで連載れていたものがベースになっている)。知的な深みはさほどあるわけではなく、「論」という感じはない。知的な深さを求める者には浅くて物足りなく、しかし、広く知りたい人やファンの人には満足できる内容。少なくとも、富野由悠季が何を目指していたのか、いかに眼差しが子供に向けられてきたのかがよくわかる。彼は大人のためにはつくっていない。ずっと、子供のためにつくりつづけている。2025/06/03

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