出版社内容情報
2020年代前半、コロナ禍、安倍元首相銃撃事件から次々と露呈した社会問題、人権問題。こんなひどい状況に誰がした? 本を読んで考えてきた同時代批評。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
119
斎藤さん絶好調。この人の書評は抜群に面白い。46のテーマごとに3冊が論じられる。あとがきに「解がわからぬ案件が出てきたら本を読め!最低三冊は読め!」とあるが、SNSなどで自分と似た意見ばかりを見て悦に入るのと違い、視点の異なる書籍を3冊読み、その上で自らの主張も明確にするという姿勢は立派だ。斎藤さんの書評を読むと「読みたい本」が増えて困るが、一方、その書籍の本質を突いた見事なコメントのお陰で、「これで読む必要がなくなった」本が多くなるというメリットも大きい。斎藤さんの書評は、いつも、お腹がいっぱいになる。2025/11/26
つちのこ
38
著者には、左寄りのリベラルの論客というイメージがあったので、歯に衣着せぬ舌鋒鋭い政権批判が全編に溢れているのはある意味納得。テーマごとに3冊の本をチョイスしているが、「安倍晋三後の政治」で紹介された本は、左寄り立ち位置から見た一方的な偏りは否めない。成瀬シリーズなどの本屋大賞の論評や朝ドラや大河ドラマを扱ったエンタメを紹介する後半は面白い。その守備範囲もさることながら、少し斜に構えたクセがあるものの見方に、この人らしさを見た思いだ。2026/01/19
コウジ
5
この5年間の社会や政治評を関連本に基づいて批評。斎藤さんには完全に同意。私はもう完全に今の政治や人心の貧困に絶望しているのだけど、きちんと論理的に冷静に批判している本もたくさんあり、それに希望をもちたい。2025/11/29
みさと
4
筑摩書房のPR誌に2020~25年に掲載された時事エッセイを再編集した46本。記事1つにつき3冊の書籍から論を引く。大きなトピックは、新型コロナによるパンデミック、ジャニーズや松本人志の事件に端を発した性暴力の顕在化、そして、長く首相を務め最後は暗殺された安部さんが残した負の遺産。世界では暴走するトランプ政権、プーチン政権による侵略戦争、イスラエルによるガザ虐殺。読みながら、この5年間、世の中ではこんなにも多くの事件があったのかと思い出しながら驚く。著者は「私たちに絶望なんかしている暇はない」と言い切る。2026/01/22
ダック
4
本を通して時代を知る、斎藤さんの書評?世評?安易に世の中の情報に流されていることを思い知らされる。赤旗や秋田魁新報社といった一見マイナーなマスコミの取材力に驚いた。大手は何をしているんだろう?2026/01/02
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