出版社内容情報
喉を通りぬける、新鮮な爽快感! 田中小実昌、東海林さだお、草野心平、武田百合子、茨木のり子、内田百閒……飲める人も飲めない人も、素敵なビールをどうぞ!
内容説明
63の作品の、63の人生、ビールのフレーバーもさまざま。
目次
1杯目 つぎたてのビール―まずはビール。とりあえずビール(いつかきっと(田村セツコ)
缶と瓶(細馬宏通) ほか)
2杯目 泡は大事―ビールは泡ごとググッと飲め(ビールの泡(田中小実昌)
泡だらけ伝授(阿川佐和子) ほか)
3杯目 ビール、もう一杯!―こんな日はとりわけビールがうまいんだ(虚無の歌(萩原朔太郎)
モーツァルトmozart(村上春樹) ほか)
4杯目 旅先のビール―頭のテッペンから足の先までが、キューッとしびれる(あほらしい唄(茨木のり子)
灰色の菫(田村隆一) ほか)
5杯目 ビール飲み―飲みたければ、たんとお飲みなさい(渓流(中原中也)
未練(内田百〓) ほか)
著者等紹介
早川茉莉[ハヤカワマリ]
編集者。『すみれノオト』発行人。数多くのアンソロジーを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
13
2024年発行、筑摩書房の単行本。63編。エッセー集。古い作品が多いのかと思ていたが、2000年以後の作品も多い。とはいえ古いものは古い。古いかどうかはたいていは名前で分かる。ちなみに私はビール(アルコール飲料も)はほぼ飲まない。2024/10/25
mame
7
ビールにまつわるエッセイがきっしり。おもしろそうなものだけ拾い読み。2025/04/19
ganesha
7
古今63名の作家文筆家によるビール譚。年下と飲む大道珠貴、ふきのとうヒメノ式、平松洋子の鴎外先生、森茉莉の思う鴎外の微笑など良い気分で読了。一番良かったのは岩城宏之、吉田直哉のネパールの話にまたしてもやられた。2024/10/11
ダリア
4
氷室冴子さんがビールのエッセイを書いているとは思っていなくて読んでいて笑ってしまった。行き先を完全に誤解して勉強していたことが全く無駄だったのに既にツアー料金払いこんでいたり。だから行くしかない。宗教的にお酒は呑めない筈なのに国産ビールがあったり。輸出用とのことだが怪しすぎやしない?東海林さだおさんのエッセイはいつものように面白い。缶ビールに不満何てなかった筈なのに、ビールは泡が見えなくっちゃなんて思ったりする。2025/06/30
chuji
3
久喜市立中央図書館の本。2024年8月初版。ビールと言えば、高校の修学旅行で友達三人でスナックに行って小瓶ビール飲んだ。オイラは3本、友は2本と1本で、勘定は割勘だったような気がする。1本三千円と記憶している。まだまだ飲むぞ!2024/10/03