出版社内容情報
ものいわぬ虫や動物たちが、「生きること」を教えてくれる──。エッセイの名手が執筆した500篇以上の作品から選んだ名文集。思考の冒険に読者を誘います
内容説明
ものいわぬ虫や動物たちが「生きること」を教えてくれる。“エッセイの名手”養老先生の手による五百篇以上の作品から精選。人生を深める思考の冒険。
目次
幸福
風景
虫の愉しみ
健康
文化・伝統
犬と猫
教育
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官。現在、東京大学名誉教授。医学博士。89年『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞受賞。2003年『バカの壁』(新潮新書)で毎日出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
60
養老先生がここ二十年ほどの間に、様々な媒体に発表された文章を集めたもの。雑誌記事が多いこともあって、大変読みやすく心の安定を取り戻すには格好の材料である。「日本の新緑の美しさ、その色彩の多様さは、ほとんど言語を絶する。あれを感覚的に知っていれば、「生物多様性」なんて言葉はいらない。」、「健康であることの意味は、「おかげでなにかできる」ことである。」、「現代人が未来を失ったのは、自分の変化を信じなくなったからである。」「変わらない自分に真の未来はない。」。先生は最も本質的なことをサラリと言われる。2024/04/25
peace land
4
文字がぎっしり詰まっているのに、あまり疲れないで読める。最新刊と思ったが21世紀に入ってからのものだった。
さちめりー
3
同時刊行された『生きるとはどういうことか』とは違って優しい文体で書かれたエッセーが詰まっている。養老先生の幸福、つまりほぼ「虫」について語られる。自然と触れ合う幸福な先生の姿をみることで、本来の人間のあり方を教わることになる。教育や子どもの話になると先生は熱く厳しく語る。真剣に子どものことを考えているからだ。重複したお話もあるが、何回も聞くことで自分に染みてくる。もう先生の話していたことか自分で考えたことかわからなくなってくるくらい身についてきた。おかげで今はいつ死んでもいいと思えるくらい幸せだ。2024/04/13
たかぴ
3
久々の養老本。この簡易な文体と文字数でこれだけ語りかけてくるのが芸に近い。欠けた言葉のピースを此方で埋める、行間を読むような、考えを導かせるのがホントに上手いわ。2023/12/16
心士二人
2
こういう本をくり返し読んでいたらきっと、幸福とはなにか、がわかってくるんだと思う。2025/02/14
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- 和書
- ひだまりの歌




