出版社内容情報
どんなにやさぐれていても、一杯のスープさえあれば明日は大丈夫。石井好子、角野栄子、星野道夫、高山なおみ……身も心も温まるスープのアンソロジーをどうぞ!
内容説明
平和であたたかく心に沁みわたるおいしい作品のかずかず。石井好子、江國香織、岡本かの子、岸本佐知子、村上春樹、星野道夫、森茉莉、高山なおみ…そして書き下ろしも少し。
目次
第1章 スープがあれば、きっと大丈夫(ユッケジャンの食べかた(長田弘)
スープに託す(辰巳芳子) ほか)
第2章 魔女のスープ(チャイニーズスープ(荒井由実)
月夜の森のスープ(角野栄子) ほか)
第3章 思い出のスープ(フクロウの声が聞こえる(Ozawa Kenji)
私と年の暮れ 料理作らずふだんのシチューで(森茉莉) ほか)
第4章 スープを煮込む日(ウミガメスープ(ルイス・キャロル/矢川澄子訳)
スープジャーナル抄(長尾智子) ほか)
第5章 スープ出来たて、あつあつ!(一味違う豆スープ(山口カルメル会修道院)
海塩スープ(白崎裕子) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃおこ
26
スープにまつわるエッセイ、わずかに詩や短編合わせて61編。2025/04/02
くさてる
25
スープに関するアンソロジー。作家、料理家、エッセイストに詩人まで。さまざまな分野の人々が、「スープ」について語る言葉はどれもやさしく、楽しく、面白く、こだわりがある。食に関するアンソロジーは多いけれど、スープはひとを和ませる力があるんだろうか、そんな気がした粒ぞろいのアンソロジーでした。2023/08/19
Shimaneko
16
タイトル通りスープ(時々シチューとかポトフとか)縛りの61篇。ほとんどがエッセイなので、底本一覧だけじゃなく著者の簡単な略歴も欲しかった。中でも思い出の味系は、時代背景や著者本人のバックボーンを知らないと味わい足りない気がしてしまうものもちらほら。とはいえ、アンソロジーとしてはなかなかの読み応え。大変美味しゅうございました。2023/05/21
meg
10
長ーいミステリ読んだ後に、軽く読めるものはないかなぁと手に取った。装幀も洒落ている(大好きなクラフト・エヴィング商會!)が、見た目の愛らしさに騙されてボーッと読み進めていたら突然ぶっ飛んだアッパーカット食らわされるので要注意!なアンソロジー。スープは音をたてずにのむべし、というマナーは古今東西の一大トピックなのだな。スープに入れるのは余り物の野菜を何でも、というお方多いけど、皆そんなに野菜余らせるんか?セロリなんて高級食材、買うことすらない(悲)。角野栄子さんと山口カルメル会修道院さんの短編がお気に入り。2023/08/08
MASA123
9
スープを題材にしたエッセイばかり集められた本。武田百合子の「夏の終わり」が抜群におもしろい。著者と娘で初めて行ったオムレツ専門店の話。北大路魯山人の「白菜のスープ煮」で魯山人風スープの作り方がわかる(簡単です)。 どうでもよい話がおおいので適当に読み流したので、ほかにも、よい話があったかもしれないけど、まあいい。 ユーミンの「チャイニーズスープ」の歌詞だけ掲載って? それはともかく、「夏の終わり」が好きすぎて5回ぐらい読んだ(といっても5ページだけど)。2024/12/09
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