出版社内容情報
言葉は誰のものでもないけど、誰かのものではある。誰かと誰かをつなぐ最果てからの言葉に僕らは耳を澄ます。「ちくま」好評連載をリミックスして待望の書籍化!
目次
笑うのが好きじゃない
vs星の王子様
烈火!烈火!烈火!
強くも美しくもならない
いつも物を盗む友達
酒・タバコ・それから…
ぼくの勇気について
わたし捨て山
不自由卒業式
歌詞!解体ショー〔ほか〕
著者等紹介
最果タヒ[サイハテタヒ]
詩人。1986年生まれ。2006年、現代詩手帖賞受賞。2008年、第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。2015年、詩集『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。作詞提供もおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
70
著者の書名センス好き!その書名と同名のエッセイで、<わたしが言葉を書くとき、わたしのことを書こうとか、思っていたことを書こうとはあまり思いません。むしろ言葉の勢いに任せて書くとき、わたしはわたしが知らなかった言葉に出会う瞬間があります。どこからそれが出てきたのか、どうしてこのタイミングで出てきたのか、わからない、というような言葉が出たとき、わたしはわたしを脱ぎ捨て、言葉そのものになれた気がするし、そういう言葉でなければ、読んだ人が、自分でも気付いていない意識の底まで届くことはないように思う>と。だよね。⇒2022/02/07
いちろく
39
著者自身の考えや思いが綴られていた一冊。内面への感情のベクトルが、文字というカタチで外面へのベクトルとして変わっていく感覚が好み。ズレている段落遣いに、文字のブレ、横書きなども、意図して構成されているはずなのに、わざとらしさをそれ程感じなかったのも独特だった。そんなカタチによる表現でもあるのだろうな、と。最後のページをめくったら内容が全て消えていくような、残らない事、も魅力。2022/02/09
水色系
29
エッセイ集。「繊細な人」を読んで、最果さん、いてくれてありがとう、と思った。それと装丁が好きです。文中の独特な段落分けも一デザインなのかな。2022/02/13
ジュール
16
タヒさん友達いなくても孤独ではない。仕事ではうまくコミュニケーション出来ても人付き合いは苦手。だれかの「黒歴史」になりたいというのはよくわかる。まだ私の黒歴史ではないが。食エッセイのもぐもぐ、このエッセイと読んだのでまた詩に戻ろう。2022/06/23
メイ
12
半年前くらいにエッセイを読んだ時は、凄く共感できて救われたのを覚えてる。でも自分の性格が変わったからか、あまり共感できなくなっていることに驚いた。友達とか孤独とかって難しく考えすぎじゃないか?と思ってしまった。この人の作品を読むことによって、自分の価値観とか180度変わってることに気づけて面白かった。2022/12/08




