私の東京地図

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480815187
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦争、東京オリンピック、バブル、再開発――。昔の東京はもはや映像や写真の中にしかない。変化する街をかつての姿を重ねながら歩く。東京の今と昔が交錯するエッセイ集。

内容説明

なじみの映画館やレストラン、洋服屋はかなり姿を消した。戦争、東京オリンピック、バブル、再開発―。昭和7年生まれの著者が、記憶の中の風景を思い浮かべながら町を歩く、東京の今と昔が交錯するエッセイ集。

目次

東京駅から始まる
粋筋の香りを残す―赤坂
道からの変貌―青山
静かな住宅街から盛り場へ―表参道
雑然とした日本の象徴―渋谷
映画館の町―新宿
都内最大の米軍基地だった―六本木
旧山の手人が集う―恵比寿・目黒
東京らしい風景が残っている―日比谷・有楽町
橋だけが残った―日本橋
変わらない町並みと不確かな記憶―銀座
古本と映画の町―神田
生れた町のこと―両国
いまは下町の代表地区―人形町
川の向こうとこっち側の違い―深川
暗いイメージの土地に―本所
南の果て―品川
東京はまだ“普請中”

著者等紹介

小林信彦[コバヤシノブヒコ]
1932年、東京生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。翻訳推理小説雑誌編集長を経て作家に。1973年、『日本の喜劇人』で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。2006年、小説『うらなり』で菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たくのみ

11
戦前、戦後の東京を生きてきた小林信彦さん。とくに戦災で焼け、アングラとサイケの町・新宿に詳しい。昔の話もいいのだが、面白いのは「アド街ック天国」を見た感想。 「司会者がずっと寝ていた」「東日本橋ではなく『西両国』ということがわかっていない」 と散々。住んでいた町への思いはつよく、いまも「東日本橋」と言われただけで、腹が立つらしい。近くにいたら怖い、頑固なおじいさん。その口で語られる、古き「悪き」雑然とした東京が広がる。2014/07/03

しんこい

5
東京人に故郷はないとか言うけどそんな事はないですね。それにしても20年たらずの間に店だけでなく建物も変わり50年だと道も川も変わりと変化は激しいですね。深川の不気味さとか品川は狐が出るとか。2013/02/03

tsukamg

3
東京のことをあまり知らないという前置きで始まるエッセイ。東京で生まれ育ってきた人の見識でもって、この街は昔何があって、いつごろこうなり、その頃自分は何をしていた、というふうに書かれた本。ただの「何」ではなく、小林信彦のしていた「何」というのが、付加価値になっている。街が変わったことについてはそれほど感傷的になってはおらず、役人によって生まれ育った両国が東日本橋という名に変えられたことだけを怒っている。2018/07/28

3
小林信彦の東京話。妙に細かく記してあったり、ちょっと言及してあっさり話を変えたりと、話題による対応の違いに著者の興味のありようが如実に表れ、ついにやにやしてしまう。新宿の箇所でさんざん食べ物の話をしておきながら、その後食べ物の話は書いてはいけないと思っているなどと書いたり。最後の品川の章や「東京はまだ“普請中”」の章だけ、ガイド調の書き方(品川エキュートに入っている店を列挙したりとか)でやや違和感。東京駅にはじまり東京駅に終わる、という構成にしたかったんだろうけれども。2013/02/14

kokada_jnet

3
今までの東京本のリフレインって感じだけれど。新宿の章で西新宿のホテル街でのグルメ話が出てきたのが目新しかった。と思ったら、後の章で「食べ物の話を、谷崎以外の作家が書いてはいけない、と思っている」と、相変わらずの調子。2013/02/05

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