内容説明
人生とは思い出の集積である―“自分が消えたら共に消えてしまう、と気づいて切なく胸が痛む面影や風景を、そっと書きとめた”珠玉のエッセイ。画期的な半生記。
目次
林町の家
ドン白粉
駿河台の大樹
山椒魚の家
葡萄棚の下の怪物
「もうせん」のこと
反った白い指
ドンクと子猫
喪服の蝶
天主堂の向こう〔ほか〕
著者等紹介
吉田直哉[ヨシダナオヤ]
1931年東京に生まれる。東京大学文学部哲学科卒業。NHKディレクターとして、ドキュメンタリー・シリーズ「日本の素顔」「明治百年」「未来への遺産」「21世紀は警告する」「太郎の国の物語」、大河ドラマ「太閤記」「源義経」「樅ノ木は残った」などを演出。1990年より1998年まで武蔵野美術大学映像学科主任教授。著書に『夢うつつの図鑑』『癌細胞はこう語った・私伝吉田富三』『森羅映像』『蝶の埋葬』『脳内イメージと映像』『対談・目から脳に抜ける話』『まなこつむれば……』などがある
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