内容説明
新発見の「安吾先生の一日」を含め、その溢れるばかりの人間的魅力を語り遺した夫人の全エッセイを集成。安吾直筆「遺言書」もカラーで収載。
目次
1 狂言であればよかったのに
2 思い出すことなど
3 『クラクラ日記』その後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
司書見習い
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坂口安吾の妻三千代が、安吾との思い出を振り返るエッセイ及び対談記。 雑誌や新聞等に掲載された記事の総集編なので、一部内容が重複する部分もある。 安吾は起伏の激しい性格だったようで、場面ごとに様々な顔をみることができる。クスリに酔って三千代に対して苛烈な仕打ちをしたこともあれば、一緒に渓流釣りに行ったり、贈り物をしていたり、息子や飼い犬を随分と可愛がったりもしていたようだ。 これを読み始めたのなら、きちんと最後まで読むことを推奨する。さもなくば、いずれかの方向に偏った見方をしてしまう虞があると感じた。2015/05/03
熊尾はなつ
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おもしろくて読みやすかった。クラクラ日記、どの図書館も蔵書に無くて…でもこれも面白かった。ご夫婦、即興詩の点数つけたり(点の付け方が雑でかわいい)柱に背比べの印あったり、滅多に電話しないのに坊やと話したくて電話して来たり日常が超微笑ましかった…。……安吾とっても急逝だったんだね………生きてたらどんな子育てしたんだろう。お庭にみかんの木があるのいいな〜。言葉が丁寧で好き。 対談も面白かった〜〜。2020/11/03
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