内容説明
「貧乏は恥ではないぞ、貧しさに歪む心が恥であるぞ」つねに言い聞かせてくれた未亡人の母のこと。「見るだけの妻となりたる五月かな」と詠んだ小説家の夫木山捷平のこと。「さよならだけが人生だ」と書いてくれた井伏鱒二のこと。亡き人びとへの熱い想いを胸に、歌を詠み、菊を作り、わが身を励ます木山みさを夫人。八十六歳。今はない日本の暮らしがいきいきとよみがえる一冊。
目次
1 念ずれば花もひらく
2 ゆめさえ忘れて
3 あさきゆめ見て
「貧乏は恥ではないぞ、貧しさに歪む心が恥であるぞ」つねに言い聞かせてくれた未亡人の母のこと。「見るだけの妻となりたる五月かな」と詠んだ小説家の夫木山捷平のこと。「さよならだけが人生だ」と書いてくれた井伏鱒二のこと。亡き人びとへの熱い想いを胸に、歌を詠み、菊を作り、わが身を励ます木山みさを夫人。八十六歳。今はない日本の暮らしがいきいきとよみがえる一冊。
1 念ずれば花もひらく
2 ゆめさえ忘れて
3 あさきゆめ見て