内容説明
経済とテクノロジーに支配された現代の生活の中で、時間のかすかな響きを聞き、トポスの記憶をさぐる試み―。シャープな知性と詩的感受性をもつ詩人・批評家が織りなす香い高いエッセー集。新しいまなざしによるダイナミックな〈知〉の実験の書。
目次
1 etcについて(みなが集うことと場所と時とについて;美と略奪について;接触について;テクネーなどについて;ロートレアモンの肖像)
2 可感的環境(色彩について;もうすこし色彩について;崩壊について;耳をすますと聞こえてくる音について;充填について)
3 変異の表象(トポスについて;積層について;変形について;くるいについて;増殖について)
4 ことばの形(遠回しについて、あるいはp´eriphrase;名称について;月夜について;境について;様式について)