出版社内容情報
【応募作品1890編の中から、第42回太宰治賞受賞作が決定!】
受賞作「タロー・ジ・エンド」(こがわ ゆうじろう)と最終候補3作品をすべて収録。選評(荒川洋治、奥泉光、中島京子、津村記久子)と受賞者の言葉なども掲載。
第42回太宰治賞受賞作「タロー・ジ・エンド」こがわ ゆうじろう
――元日本チャンピオンであるカマモトの教則動画を観てボクシングの練習をしていたタローは、プロボクサーになるために青森から上京し、カマモトボクシングジムに入る。しかしタローは反則をくり返し、アイドルグループの BiSH を聴きながら独り生活を続けるだけだった。同郷のよしみ、共有される伝説、憧れられるカリスマといったものにまったく感情移入できない若者の物語。
【目次】
『太宰治賞2026』について
第四十二回太宰治賞予選通過作品
第四十二回太宰治賞発表
選評 荒川洋治/ 奥泉光/ 中島京子/ 津村記久子
受賞の言葉 こがわゆうじろう
第四十二回太宰治賞受賞作 「タロー・ジ・エンド」(こがわゆうじろう)
第四十二回太宰治賞最終候補作
掘削 さざわさぎ
ゴーストフッド 北野解
プリズム戦士 高山春花
太宰治賞受賞者一覧
第四十三回太宰治賞作品募集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽ
8
タロー・ジ・エンド読んだよー。はじめはなんだかぽんやりして、要領の得ない素人日記文みたいな文調で、どないなるんやと思っていたが、ボクシングが始まった途端に空気が変わったね。時間の流れが変わった。時間に膜が張って、その中でタローがボクシングをしていたみたいな。この場面からすごくすごく良かった。タローできんのかい、という。それでまた、タローは漫然と日々を過ごす。めっちゃ漫然。大丈夫?といいなくなる。名前もタロー。合っている。で、ボクシング。めちゃ出来る。筋がいい。筋がいいとは、人の見えないものが見えること。2026/07/16
夏しい子
2
『タロー・ジ・エンド』 凄く良かった。 タローは型決めのキャラクターじゃない。 だからこそタローという人物を信じて(応援して)みたくなる。 そして反則をしてしまうのが読んでいて痛い。 それでも惹きつける魅力がタローにも小説にもあった。2026/06/30
まめぼん
0
4作品とも充実した内容でした。「掘削」が一番好きでした。その人物の人生がにじみ出てて、大仰さがなく、あたたかさや苦さを感じさせてくれる文章に好感が持てました。あっという間に夢中で読んだのは「プリズム戦士」。文章のテンションが好き。次作をすぐに読みたい。2026/09/03
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