出版社内容情報
近未来の、とある寒冷地。〈家読み〉のシガは逃亡クローンのナガノと出会う。二人の旅路に待つものはーー。独特の感性で注目の歌人・小説家が放つ異世界紀行譚。
雪舟えま[ユキフネエマ]
内容説明
ひとりでも生きられる、ふたりならもっと生きられる。とある寒い星を舞台に気鋭の歌人・小説家が贈るハートウォーミング・ストーリー。
著者等紹介
雪舟えま[ユキフネエマ]
1974年札幌市生まれ。音楽活動も展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
177
とっても温かく優しい愛の物語♡雪舟さんの作品を読むのは6作目。近未来の異世界のお話。悲しくなりそうな設定もありますが主人公達のやり取りにほっこり♪いつも幸せに過ごしている場面を見ると胸の奥深くに沁みて涙が出てしまう。皆、心が純粋でキラキラしていて感動する*家読みのシガとクローンのナガノのお話など4編入り。雪舟さんにしか描けないような透明感のある、ふわふわした世界観が素敵★装幀クラフト・エヴィング商會、装画カシワイさんが雰囲気にぴったり♬どの章もかけがえのない大切な人に出逢えた喜びに溢れている素敵な作品♡2017/08/18
散文の詞
141
SFなんでしょう。 というか、何かに例えられていて、タイトルの凍土が何で、二人が何で、黒スープが何で。 短編が3つですが、それぞれが絡んでいて、例えを考えなければ、サラリと読めるきがします。 ただ、SFだからか、それとも、文章が若いのかどうも、内容が入ってきません。 みんな旅人ということなんでしょうかね。 あんまり、旅はスキじゃないですね。 2021/05/12
優希
94
面白かったです。寒い国を舞台にしたファンタジーですが、愛にあふれているのを感じました。悲しくなりそうな雰囲気があっても、幸せの香りが漂っていて、心がほんわかあたたかくなります。ふわふわして少し甘い雪みたいな4編の物語。不思議だけれど素敵な世界観の1冊です。2017/11/17
野のこ
47
タイトルと装画の雰囲気に惹かれた。地球じゃない違う星かな。不思議な物語なのに、穏やかで優しくてサイズの合うコートみたいにしっくりきた。でもちくっと切ない。恋。なびいてくる霧に包まれたい。寒い。いつも飲んでる黒スープがすごく気になりました。緑油豆と黒掌苔のスープ(緑油豆の優しい塩味と炙ってからもみほぐして入れた黒掌苔の香ばしさ)ん〜よく分からんが 飲んでみたい。2018/05/13
あおでん@やさどく管理人
35
雪舟さんの作品は久しぶり。独特の言葉の感性と、登場人物へのまなざしが温かい作品。どの登場人物も一人で生きていこうと思えば生きていけそうではある。でも、かけがえのない誰かと2人なら、もっと幸せに生きていける。「身のまわりでなにが起こっても、私たちの胸には、かまわず幸せが起こりつづけるだろう」2017/05/17
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