内容説明
高度に凝縮された反逆と呪詛の叫びを残して24歳で夭折した詩人の極限に紡がれたテクストを、明晰な新訳に実証的伝記研究をふまえた註解を付しておくる決定版。
目次
マルドロールの歌―ロートレアモン伯爵による
ポエジー
イジドール・デュカスの書簡
マルドロールの歌・第一歌―***による
著者等紹介
ロートレアモン[Lautr´eamont]
本名イジドール・デュカス。1846年、南米ウルグアイの首都モンテビデオ生まれ。南仏のタルブとポーの高等中学校で学んだ後、パリに上京し、「ロートレアモン伯爵」の筆名で特異な散文作品『マルドロールの歌』を刊行。他に断章集『ポエジー I、II』および数通の書簡を残し、1870年に24歳で死去。生前はまったく無名であったが、20世紀になって再発見され、今日ではランボーなどと並ぶ最も重要な詩人のひとりとして熱狂的な読者の支持を受けている
石井洋二郎[イシイヨウジロウ]
1951年東京生まれ。東京大学法学部卒、同大学院人文科学研究科仏語仏文学専攻修士課程修了。パリ第4大学修士。東京大学助手、京都大学助教授などを経て、現在東京大学大学院総合文化研究科教授(地域文化研究専攻)。主要な著書に『差異と欲望―ブルデュー『ディスタンクシオン』を読む』(藤原書店、1993年)、『パリ―都市の記憶を探る』(ちくま新書、1997年)、『身体小説論―漱石・谷崎・太宰』(藤原書店、1998年)、『文学の思考―サント=ブーヴからブルデューまで』(東京大学出版会、2000年)。主要な訳書にブルデュー『ディスタンクシオンI、II』(藤原書店、1990年、第8回渋沢・クローデル賞本賞受賞)、ミュシャンブレッド『近代人の誕生』(筑摩書房、1992年)、ブルデュー『芸術の規則I、II』(藤原書店、1995-96年)など。他にロートレアモン、ブルデューなどに関する論文多数
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いたま