出版社内容情報
文学とは何か、批評とは何か、そも言語活動はいかにして可能なのか? その根源に沈潜し、声なき声を響かせる。20世紀文学史上最大の問題作、全訳待望の刊行開始。
モーリス・ブランショ[ブランショ,モーリス]
湯浅 博雄[ユアサ ヒロオ]
上田 和彦[ウエダ カズヒコ]
郷原 佳以[ゴウハラ カイ]
内容説明
文学、批評、哲学とは、何をなすべきものなのか。そもそもそれらを語るための言語活動とはいかにして可能なのか?語ることと書くことの根源に深く沈潜し、すべてが不可能となる境域に彷徨い、その不可能性と徹底的に対峙しつづける。この思考はどこへ向かい、いかなる場所に辿り着くのか?戦後フランスを代表する作家モーリス・ブランショ最大の著書にして、20世紀文学史上比類なき評論集。原著刊行から半世紀を経て、ついに全訳刊行開始。
目次
1 思考と不連続性の要請
2 このうえなく深い問い
3 言葉を語ることは見ることではない
4 大いなる拒否
5 未知なるものを知ること
6 言葉を保ち続ける
7 第三類の関係―地平のない人間
8 中断―リーマン面のうえにいるように
9 複数性の言葉
著者等紹介
ブランショ,モーリス[ブランショ,モーリス] [Blanchot,Maurice]
1907年‐2003年。両大戦間期、非順応的な右派の若手の論客として知られる。その傍ら小説を書き始め、戦中には思想的立場を転換し、レヴィナス、バタイユらと親交を深めながら、文学のみならず哲学・思想にも関わる評論を書くようになる。戦後は創作とともに、マラルメ、カフカなどを読み、ヘーゲル、ハイデガーと対決しながら、書くとはどういうことかを問い、文学・芸術の根本的、本質的諸問題に関わる評論を数多く発表した。また、アルジェリア独立戦争および68年5月「革命」に際しては、鋭く体制を批判する発言と活動を行い、その後も拒否の精神を示し続けた
湯浅博雄[ユアサヒロオ]
1947年香川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科仏文学専攻博士課程単位取得。パリ第3大学大学院に留学。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て、同名誉教授
上田和彦[ウエダカズヒコ]
1964年熊本県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科仏語仏文学博士課程修了。ストラスブール人文科学大学大学院に留学、現在は関西学院大学法学部教授
郷原佳以[ゴウハラカイ]
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。パリ第7大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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