内容説明
「好かれるために首相をやっているわけじゃない」正義感の強い真面目な少女が「鉄の女」になるまで。
目次
序章 イギリスで最も愛され、嫌われた首相
第1章 少女時代
第2章 思春期時代
第3章 オックスフォード時代
第4章 議員時代
第5章 党首・首相時代
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佳音
70
良かった。なにが困るって、キラキラおめめの伝記マンガとWikipediaで人物を理解することではないかい?専門家じゃないけど。 この本は、表紙から窺えるよりずっと読みやすいし、子どもの伝記ではぶかれがちな部分や、子どもが指針となるような点がしっかりおさえられていると私見する。例えば、サッチャーなら、政治家として行った政策についてや学んだ事柄、精神的支柱ついて小学生高学年が読んで理解しやすい内容になっている。小さい時は、マンガ伝記で、段階的にこのような本を読んで深める事ができたら私の人生も変わっていたか?2019/12/15
ひとみ
4
ヨーロッパ初の女性首相であり「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの評伝。そういやサッチャーって何をしたのか全然知らないな…ということで読んでみた。高い階級の出ではないが教育熱心で勤勉な両親の元に生まれたこと、働き者で努力家であること、演説が上手で実務能力に長けていたことが先に読んだ市川房枝と共通していた。実務に長けているということが政治家には必須の資質なんだろうか。努力でなんでも成し得てきた人は敵に回すと厄介そうだな…となるが、パワフルで戦闘的なスタイルには魅力が無いわけでもない。2017/01/13
marua
4
評伝の入門編としてはちょうどいい分量。寺田克也の表紙とブックデザインは好き。だけど、やはり文章がいささか短絡的すぎてエピソードに説得力が薄いセンテンスもちらほら。サッチャーだけでなく、現代史を勉強しなおさないとダメですね、何にも知らな過ぎです。わし。2015/10/03
プラス3
3
”鉄の女”の伝記にしては、やけにあっさり。ヤングアダルト向けだから仕方ないにしても、もう少し世界情勢や各国要人との関わりを書いてほしかった。あと全体的に漂う「少女よ、大志を抱け」みたいな雰囲気が鼻につく。そして何より、解説:浜矩子ってところが違和感ハンパない。2016/12/11
ybhkr
3
サッチャーは途中から男になっちゃったのかなあ。鉄の女と呼ばれた辺りからすごい男性的。というか、性別を超えて、ただの政治家になっているんだよね。小泉政権の時に日本人が危惧したことをまるっとやってのけてしまうサッチャーすげぇな。政治って決まった予算をどう割り振るかが問題だから一方を立てれば、一方が立たない。その中でこれだけ長い間首相をやっていたんだからたいしたものだよ。ミルクより大事なことがけっこうあったんだな、イギリス…。しかし弱者への救済措置のない政策がここまで支持されるって当時のイギリスほんまにやばいね2016/11/17