内容説明
旅に暮らす中世ヨーロッパではさまざまな階層の人々が街道を歩み去った。国王さえも旅に暮らした。当時の旅はどのようなものだったのか。旅する人々の生活を掘り起し、人と人との関係の変化を探る。書き下ろし論考「西欧中世における死生観と宇宙観の交錯」を連載。
目次
中世を旅する人びと―ヨーロッパ庶民生活点描
わが著書を語る―中世を旅する人びと
ヨーロッパ中世の旅
ヨーロッパ文明をつくった「道」
中世という小宇宙を旅する騎士たち
歴史を伝えるドイツの古城
ドイツ中世への旅
群集が動き出すとき―サハラ大行進の歴史的暗示
中世ハンブルクのビール醸造業と職人
親の職業・子の職業―職人の社会史
遍歴職人と石工たち〔ほか〕