内容説明
教育と国語国策・婚姻の歴史・美と民族学・歴史学と民俗学・沖縄文化聯盟の為に・処女会の話・昔の旅これからの旅・民家史について・垣内の研究など、定本未収録多数。
目次
手拭沿革 一~四
木曜会
江戸の松飾
編輯後記
出版界新編成への期待
HISTORIETT´E OF JAPANESE FESTIVALS
朗読文学のために
教育と国語国策 一~三
白秋さんと小鳥
菅江真澄のこと〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
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柳田は戦前、戦後を通じて転向を要しなかった数少ない知識人の一人とされるが、必ずし一貫して戦争に批判的であったとは言えない。固有信仰にこだわったのは、御国のためと死をも厭わない日本人の精神性を見いだすためだし、帝国版図拡大を受けて封印していた他民族との比較にも言及し始める。彼なりに民俗学を時局に役立つものとして売り込んだ。一方、戦後の反省では、一部の軍国主義者に騙されたとは言わずに、恐らく自らを含む国民自身が自分を欺いた結果であるとするだけの自己批判は行っている。これが戦後の国語教育への批判へとつながる。2018/02/22




